王毅外交部長(外相)は26日に行なわれた外交部(外務省)の国内外プレス向けブリーフィングで、G20杭州サミットの状況について次のように説明した。
G20杭州サミットまで27日であと100日だ。9月4、5両日に習近平国家主席はG20構成国や来賓国の指導者および国際組織のトップと共に会議に出席する。われわれは杭州サミットの主催を通じて、世界経済の直面する中心的挑戦と際立った問題に焦点を合わせ、各国と共に共同解決案を探り、中国の知恵を提供したい。
中国側は「革新的で活力があり、連動する包括的な世界経済の構築」をサミットのテーマにするとともに、「成長方式の革新」「より効率的な世界経済・金融ガバナンス」「力強い国際貿易・投資」「包括・連動式発展」の4大議題を設けた。
G20は今年中国20都市で66回の各種会議を行ない、延べ数万人が参加する。G20は20カ国だけでなく、全世界のものだ。注目するのは自らの幸福だけでなく、全人類の共同発展だ。今後100日間は、サミット準備のラスト・スパート段階だ。われわれは複数回の調整者会議、財政金融会議、閣僚会議その他関連活動を行なう。
われわれは各国と共に、杭州サミットで10大成果を得ることを目指している。(1)成長革新のビジョンを提示(2)「持続可能な開発のための2030アジェンダ」実行に向けた行動計画を策定(3)構造改革の優先分野、指導原則、指標システムを策定(4)世界貿易成長戦略を策定(5)世界投資政策指導原則を策定(6)国際金融フレームワーク改革を深化(7)三位一体の腐敗対策協力を創設(8)アフリカと後発開発途上国の工業化を支持する協力イニシアティブを発起(9)起業行動計画を策定(10)気候変動「パリ協定」の早期発効を推進。
こうした成果以外にも大きな注目点が2つある。1つは豊富で多彩な特色ある活動。われわれは過去最大規模のビジネスサミットと首脳サミットの同時開催を設定した。習主席が出席し、基調講演を行なう。G20サミットの前に、BRICS首脳会議も行なう。G20サミットは4日午後に開幕し、5日午後に閉幕する。習主席が議長を務める。サミット後、習主席が記者会見を行ない、サミットの成果を紹介する。
もう1つは開かれた、包摂的な会議運営スタイル。中国側は各者の意見を聞き、様々な声を尊重することを終始重視している。G20構成国、来賓国、国際組織と緊密な相互交流を保っている。大規模な関連活動の主催を通じて、社会各界の声も聞き、最も広範なコンセンサスを形成する。自ら積極的に外に出て、全方位的、多層的にG20周辺対話を展開する。対話活動は国連の全加盟国、特に130カ国余りの途上国をカバーする。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年5月27日