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「宇宙旅行」から戻ったキウイの種、食用は10年後か

人民網日本語版 2016年05月30日13:16

過去2ヶ月間で、キウイフルーツたちの命に変化が生じた。キウイは中国初の微小重力科学実験衛星「実践10号」に乗り、12日間の宇宙飛行を経て地球に戻ったのだ。中国科技網が伝えた。

27日に開かれたキウイ宇宙育種に関する記者会見で、宇宙空間での変化を経た10グラム・約8000個のキウイの種が発表された。これらの種は、「宇宙線をキャッチし、遺伝子に組み入れた」「微小重力が細胞に影響を及ぼした」「交番磁界によってプロテオームが変化した」などの可能性を持つ。

キウイ専門家の雷玉山研究員は、見たところ差のない3つの袋に詰められた宇宙のキウイの種を持ちながら、「私は自分で選んだ種を見分けることができる。これは華優という名の、黄色い果肉をした中国のキウイだ。宇宙に行く前よりも、黄色くなったようだ。黄色い果肉はこの種に特有のもので、特異性が前よりも強まったように思える」と話した。

雷氏によると、今回の宇宙実験に使われたキウイの種は、「華優」「翠香」「瑞玉」の3種に分かれる。翠香は小ぶりだが、味と舌触りが良い。瑞玉は大ぶりで、形が整っており、緑色をしている。これらの特長は宇宙旅行でさらに強化される。大ぶりのものはさらに大ぶりに、味の良いものはより美味になるか、変わった味になる可能性があるという。

雷氏は、「これまでの研究によると、品種の性質にはトレードオフの関係が認められる。果肉が大きければ舌触りと味が悪くなり、病気に弱くなる。新品種として栽培されるためには、品質・生産量・抗病力が高く、輸送しやすいという4つの条件を満たす必要がある」と指摘した。畑での試験、地域的な試験により、キウイたちはこの4つの条件を満たさなければならない。総合的な栽培に耐え、優れた評価を手にしたものが、宇宙新品種の基準を満たしたとされる。落選したが一部の特長が顕著な優秀な株については、特異性の強化により交配育種の研究材料として使用される。

「5年後に果実を目にすれば、試験によって品質と外観の特長が明らかになる」ビジネスモデルの成熟を踏まえた上で、あと10年ほど経過すれば、人々は宇宙キウイを食べられるようになるだろう。(編集YF)

「人民網日本語版」2016年5月30日

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