家事には高い代償が伴う。女性が男性より心臓病のリスクが高いのは家事をしたり、子供や家族の世話をしなければならないからだという。中国科学報が報じた。
心臓病を患う女性は男性よりも深刻化しやすく、死亡のリスクも高い。これまで、科学者はその原因が生物学的要素にあるのか、ライフスタイルにおける男女の違いにあるのか特定できなかった。しかし、生理的要素や社会的要素から離れたある研究で、子供の世話や雑然とした家事が、生物学的要素の違いよりも大きな影響をもたらすことが判明した。
世界で、心臓病による死亡率は、他の病気による死亡率より高い。医師らは早くから急性冠症候群(ACS。急性心筋梗塞、不安定狭心症、虚血性の突然死の3つを指す)の女性に与える影響は深刻であることに気付いていた。女性の症状は往々にして深刻で、回復もおそく、死亡リスクも高い。
その原因を突き止めようと、カナダのエドモントンにあるアルバータ大学のコリーン・ノリスと同僚は、ACSと診断された男性と女性の病状の進展を追跡調査した。