日本の岸田文雄外相は1日、日本を訪問したマレーシアのアフマド・ザヒド・ハミディ副首相と会談した際、マレーシアとシンガポールを結ぶ高速鉄道プロジェクトで日本の新幹線技術の採用を期待すると述べた。新華社が伝えた。
この1週間前、中国鉄路総公司の盛光祖社長もマレーシアの首都クアラルンプールで、「マレーシアとマレーシア-シンガポール高速鉄道での協力を強化したい」と発言している。
この高速鉄道プロジェクトには韓国とフランスも関与の意向を示しているが、日本の共同通信社の報道によれば、実際には日本が中国と受注を争うことになるという。
▽各方面が入札に参加
計画が進められている同高速鉄道は総延長約350キロメートル、設計速度300キロメートル、運営開始後はクアラルンプール・シンガポール間の通勤時間が大幅に短縮され、現在の5時間が約90分まで縮まることになる。
同高速鉄道は東南アジアエリアにおける最大規模のインフラ建設プロジェクトであり、投資額は120億ドル(1ドルは約108.6円)から150億ドルに上る見込みだ。
このような大規模な事業の獲得に向けて、日本政府はまさに全力を尽くしている。安倍晋三首相と麻生太郎副総理兼財務大臣は先月30日、日本訪問中のザヒド副首相とそれぞれ会談し、日本の新幹線技術を熱心にアピールした。
ザヒド副首相は明確な回答を避けた。1日に岸田外相と会談した際には、「日本が高速鉄道の入札に参加することを期待する」と述べるに留め、日本の受注の可能性については言及しなかった。