被害者・家族と面会した一瀬敬一郎弁護士。
▽二審判決は「早ければ早いほど良いわけではない」
一審には9年の月日がかかったが、二審は早ければ早いほど良いのだろうか?一瀬弁護士の答えは「ノー」だ。一瀬弁護士は「二審には短くとも半年、長ければ2〜3年かかる。もし二審を1年以上引き延ばせれば、こちらにもチャンスがある。法廷で被害者の状況を訴え、多くの被害者や専門家・学者に証言させることもできる。もしそうなれば、開廷は8月〜9月、判決は来年の6〜7月ごろになるだろう」と述べた。
二審の結果については、一瀬弁護士は「まだ何とも言えないが、二審は一審よりも厳しくなる。しかし気を落としてはいけない。今回成都と重慶を訪れたのも、みなさんを元気づけるためだ」と語った。
一瀬弁護士は「二審に沢山の人が傍聴に訪れ、四川方言で言えば『札起(場を盛りたて、応援するの意)』してくれることを望む。人が多ければ多いほど、この訴訟を真剣に扱ってもらうことができる」としたほか、「成都と重慶の大爆撃の原告は素晴らしい人ばかり」と称賛した。なぜこの難しい案件を引き受けたのかについては「大爆撃事件は20世紀にも21世紀にもあった。しかし、原告が加害国を訴えたのは今回のケースのみ。だからこの訴訟は非常に意義のあるものであり、素晴らしい」と語った。(編集SN)
「人民網日本語版」2016年6月7日