半年あまり前、ハンドルネーム「大象」氏は、酷い火傷を負った顔を人々の前に晒して、ネット番組のパーソナリティをすることに決めた。北京青年報が伝えた。
仕事中の事故により、熱溶解した鉄がこの男性の全身を襲い、皮膚の97%以上に火傷の跡が残った。それから十数年後、インターネットの生放送番組がブームになると、彼も番組を制作して一儲けしたいと思い立った。男性は、妻と知り合った当時に使っていたハンドルネーム「大象」をそのまま使い、バーチャルの世界でも幸運を得ようと考えた。
深夜は、ネット番組のパーソナリティが最も忙しい時間帯だ。華麗なダンスを披露するパーソナリティや御馳走を並べた宴会テーブルを映し出すパーソナリティもいるなか、「大象」氏は、恐怖の物語を語り始めた。怖がる人や冷やかす人もいたが、彼は気にしなかった。