2016年7月29日  
 

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「京都の企業」は目立たないが、どうして成功しているのだろうか

人民網日本語版 2016年07月29日10:14

陝西省西安市で育った私が初めて京都に行ったのは、確か留学に来たばかりの時だった。地元のタクシー運転手に私が西安出身であることを告げると、意外なことに、運転手はすぐさま私に向かって丁寧にお辞儀をし、私のことを「大先輩」と呼んだ。(文:徐航明。瞭望東方週刊掲載)

私は運転手が、日本の多くの文化は唐の都だった長安から伝わっており、京都の碁盤の目状の区画は長安の市街区画を模したことを言いたかったのだとすぐにわかった。

私はその時、京都のいたる所で長安の街の面影が感じられることをとても誇らしく思った。ところが京都に対する理解が深まるにつれ、その誇らしい気持ちは徐々に小さくなっていった。

仕事の関係上、私は電機メーカーに注目していた。近年、日本の大手電機メーカーであるソニーや東芝などは業績の低迷が目立つが、村田製作所、ローム、京セラ、島津製作所、オムロンなどの世界的に有名な電子部品メーカーの業績は好調だ。

これらの企業はすべて京都に本社をおく「京都の企業」だ。詳しく分析してみると「京都の企業」には多くの共通点があることがわかる。

例えば、これらの企業の多くは電子部品メーカーだ。私たちが使っている携帯電話には、京都の企業でデザイン・製造された部品がほとんど入っている。

ほかの共通点としては、家族経営の企業が多数を占め、伝統産業の流れを汲んでいることだ。例えば、村田製作所は伝統的な陶器製品からセラミックを扱う企業へと発展した。

さらに「京都の企業」は開発研究に力を入れ、業界内でトップを行く技術と製品を有している。島津製作所には田中耕一という普通のエンジニアがいたが、2002年にノーベル化学賞を受賞し、企業の技術の高さを証明した。


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