中国からの団体客を受け入れる九州国際観光広場がオープン　

訪日外国人向け商業施設・九州国際観光広場「KISS福岡」が27日、福岡市博多区にグランドオープンした。駐車場を完備し、観光客のバスの乗降から移動までの時間を短縮して、九州の民俗や文化を体験できると同時に、ショッピングや食事も可能だ。在日華人が投資してオープンしたこの施設は、クルーズで日本にやって来る観光客の3分の1の「食事の問題」を解決するとされ、注目を集めている。

福岡市の博多港は現在、日本でクルーズ船の寄港が最も多い港。寄港するクルーズ船に乗ってやって来た観光客が毎日、100台以上のバスに乗り分けて市内に向かう。ただ、福岡には、1度に100人以上の観光客がショッピングや食事ができる施設がほとんど無い。クルーズ船に乗って、大挙して押しかける中国人観光客は、熊本地震が起きたばかりの九州にとって、観光の分野に復興の希望を与える存在であるものの、それを受け入れる基本的な施設が不足しているのが課題で、地元自治体にとっては、解決が急務でありながら、すぐには解決できない難題となっている。

九州国際観光広場「KISS福岡」は、在日華人が10億円を投資して、熊本地震発生後60日で完成させた施設。大型バス30台が収容可能な駐車場に、レストランも備えた大型総合施設。収容人数800席のレストラン、九州・沖縄各地の物産品を中心とした約500種類、計3万点あまりの商品を取り揃えるほか、九州の文化に触れることのできるショーも開催される。

「第二期九州観光戦略」では、九州7県が2014-23年を、観光産業を九州の基幹産業とする10年と設定。九州の観光当局が、観光インフラの整備、中国人観光客の受け入れ体制の改善と充実、中国人観光客の呼び込み、中国人観光客の滞在と消費の促進、九州の観光業振興などの発展目標を掲げている。

九州国際観光広場「KISS福岡」のオープンを記念し、27日には、九州8県のPRマスコットキャラクターが集結。中国人観光客約400人を前にショーを披露した。（編集KN）

「人民網日本語版」2016年7月29日