このほか、上海ディズニーも現地テーマパークとの競争に直面している。易観智庫の朱正煜アナリストは、「現地のテーマパークと比較して、上海ディズニーの入場券価格はかなり高いため、ディズニーランドのソフト・ハード施設は、かならず国内テーマパークより優勢を保つ必要がある。さもなければ、来場者をひきつける魅力は低下してしまう」と指摘した。上海ハッピーバレー(歓楽谷)のチケット正規料金は230元だが、115元の半額特別料金が販売されるときもあり、上海ディズニーのピークシーズン価格より240元も安くなっている。また、中国ではここ数年、テーマパークの建設ラッシュが続いている。上海だけを見ても、ディズニーランドのほか、上海ハッピーバレーや上海瑪雅海灘水公園などがあり、さらに上海郊外にも多くのテーマパークが開園しており、いずれも上海との競争関係にある。さらに、北京に開園予定のユニバーサルスタジオも、上海ディズニーランドにとって強力なライバルとなるであろう。
易居研究院シンクタンクセンターの厳躍進総監は、「上海ディズニーは、来園者の新鮮感の低下という問題に注目しなければならない。単に来園者数が減少したという問題はそれほど深刻ではない。重要なポイントは、適宜新たなイベントを増やすことで、顧客のリピーター率を高める努力をしなければならない」との見方を示した。公開情報によると、上海ディズニーランドの総面積は390ヘクタールで、第一期開園後、第二期・第三期の拡張を計画している。また、米ウォルト・ディズニー・カンパニーのロバート・アイガーCEOは、メディア取材に対し、「上海ディズニーランドは現在、拡張を進めている」と話した。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年9月5日
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