外交部(外務省)の陸慷報道官は19日の定例記者会見で、南中国海問題において日本側は大きな趨勢を見極めていないと述べた。
【記者】報道によると、日本の稲田朋美防衛大臣は訪米時、米海軍による「航行の自由作戦」への強い支持を表明した。日本側は海上自衛隊と米海軍の合同訓練航行などの方法で南中国海への介入を深める。これについてコメントは。
【陸報道官】上述の報道からは、日本側は依然として大きな趨勢を見極めていない、あるいは見たくないのだということが分かる。
今年7月に中国―ASEAN外相会議は「南中国海における関係国の行動宣言」の全面的で実効性ある実行に関する共同声明を発表し、今年9月の中国―ASEAN首脳会議の採択した成果文書は「南中国海における関係国の行動宣言」の全面的で実効性ある完全な実行を約束するとともに、協議による一致を基礎に「南中国海における行動規範」の早期妥結を具体的に推進するとした。これらはいずれも、南中国海周辺諸国の共通の意志を反映しており、南中国海問題解決に必須の道でもある。
同じ時期に日本が懸命にかき乱した結果も見てみよう。日本はまず流れに乗って意図的な誇張をし、「国際社会」の看板を掲げて南中国海情勢を撹乱しようと試みた。国際社会の少数派にあるという現実を前に、自らの威勢づけのために7、8カ国を引き込もうとした。後にますます孤立する中、虚言を弄することも辞さず、自らの考えを関係国に押しつけようと試み、かえって直ちに偽りを暴かれた。
日本側に2つの点を指摘したい。一、領土主権と海洋権益を守る中国側の決意は確固不動たるものだ。二、ASEAN諸国と共にデュアル・トラック・アプローチによって南中国海問題を適切に処理する中国側の決意は確固不動たるものだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年9月20日
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