「私の病気のことが原因でおばあちゃんが涙を流すのを見ると、悲しくて胸が痛くなる。もし私が大人になるまで生き続けることができたら、大切なおばあちゃんにいっぱい孝行する」―9歳になる女の子、佳佳ちゃん(仮名)は、幼少のころから再生不良性貧血という病気を患っており、両親が離婚した後、祖父母の手で育てられている。9月末に彼女が書いた作文のこの一節に、これを読んだ誰もが涙をこらえることができなかった。四川新聞網が伝えた。
佳佳ちゃんの祖母である蒋全芳さんは、今年56歳。9年前、佳佳ちゃんの母親は自宅で佳佳ちゃんを出産した。家族は、佳佳ちゃんの口の中に先天性の欠陥があるのを見つけた。生後4か月になった時、彼女は肺炎を患い入院した。その時、皮膚が真っ白になり、顔色の不良やアザなどの症状が現れたため、急いで輸血する必要があった。しかし、そのときはちょうど春節の3日目だったことから、病院に血液の在庫がなく、祖母の蒋全芳さんは、献血者の家を訪れ、ボランティアの献血をお願いした。それ以降、佳佳ちゃんは発熱を繰り返すようになったが、明確な原因は分からず、半月ごとに血液を輸血しなければならなかった。そうしなければ彼女の顔からは血の気が失せ、全身に力が入らず、日ごとに痩せ衰え、食事をとることができなくなり、最終的には死に至ってしまうのだ。
この小学校3学生の作文に、教師は深く感動した。作文は、遂寧明月小学校の教師によってネット上にアップされ、微信(Wechat)のソーシャル機能「モーメンツ(原語:朋友圏)」で話題に上りネットユーザーの涙を誘った。国慶節(建国記念日、10月1日)前夜から現在までに、遂寧明月小学校の教師たちは、佳佳ちゃんが輸血を続け、病気を治療できるよう、3万元(1元は約15.3円)あまりの募金を集めた。
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