2016年11月28日  
 

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「男性のDV被害者にも関心を」と専門家が警鐘

人民網日本語版 2016年11月28日13:26

曹博さんは、これまで一度も安定的な恋愛関係を持った経験がない。新しい恋愛を始めようと思うたびに、いつも前妻から受けた不快な行為について思い出してしまうことが、恋愛の足かせとなってきた。心理療法を受けるまで、彼はこの問題の根本的な原因を突き止めることができずにいた。新華社が伝えた。

4年前、曹さんは当時の妻から受けた長期的な精神的暴力および感情的に高ぶった時の肉体的暴力に耐えきれず、離婚という道を選んだ。今年3月1日、「中華人民共和国反家庭内暴力法(反DV法)」が正式に施行され、家庭内暴力の予防・抑制に強力な法的根拠が加えられた。法律は、家庭の全構成員を平等に扱っているが、実際には、男性が家庭内暴力を受けるケースは女性や子供の場合より軽視されるのが現状だ。

上海紹剛弁護士事務所代表の楊紹剛弁護士は、「家庭内暴力といえば、人々はまず、被害者は女性あるいは子供であると想像する。だが、男性も家庭内暴力の被害者になるケースもある。男性が、パートナーの女性から冷たくあしらわれる、言葉によって侮辱されるなどの『精神的暴力』を受けるケースは少なくない」と述べた。

「精神的暴力」が及ぼす影響は、時には、肉体的暴力よりさらに深刻となる場合がある。中国人民解放軍第187センター病院の心理学専門家・呉寧博士は、「通常、男性が家庭内暴力の被害に遭うと、身体的な傷と同時に、それより深刻な精神的影響も受け、憤り・恐れ・焦燥感・鬱憤などのネガティブな感情が起こりやすくなる」と指摘した。


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