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中国初の「反DV法」成立へ

妻を殴ることは、もはや「当たり前」ではない

人民網日本語版 2015年03月10日15:30

多くの人が登場を待ち望んでいた、中国初の「反家庭内暴力法(反DV法)」がいよいよ成立の運びとなった。今年の両会期間中、中国で初めてとなる反DVの刑事司法に関する指導的文書が提出され、反DV法が再び脚光を浴びることとなった。中国新聞網が報じた。

〇多発傾向にある家庭内暴力 被害者の4分の1が女性

中華全国婦女連合会が実施した調査によると、結婚生活において、「夫から罵られる」「身体的自由を制約される」「経済的に拘束される」「性生活を強要される」など、さまざまな方法による家庭内暴力を受けた経験のある女性は約25%に上った。このうち、夫から殴られるなどの暴力を受けたとはっきり答えた既婚女性は5.5%(農村部の女性7.8%、都市部の女性3.1%)だった。

国務院法制弁公室は昨年11月末、家庭内で弱い立場にある人の権益を保護する目的で、「中華人民共和国反家庭内暴力法(意見征求稿)」を発表、広く世間から意見を求めた。中国初の反DV法となる同法の内容は、国内の反DVに関する組織的な枠組み、予防体制、対策方法などをめぐり、総合的に構築されている。

最高人民法院(最高裁)、最高人民検察院(最高検察庁)、公安部(省)、司法部(省)は今月4日、「家庭内暴力犯罪事件の法的処理に関する意見(以下、「意見」と略)」を共同で発表した。これは、中国で初めての、反家庭内暴力に関する指導的文書であり、基本原則、事件の受理、判決・処罰など各方面でのガイドラインとなる。

「意見」では、司法の関与を強化する方針が明確に示されている。虐待や放棄によって被害者が死亡した場合には、殺人罪が適用されること、家庭内暴力を制止する行為は正当防衛にあたること、長期にわたり暴力を受けた相手を殺害した場合には、抒情酌量の余地があることなど、さまざまな問題解決法を目の当たりにして、人々は、胸のすく思いがするに違いない。


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