越境ECが急速に発展し、ECプラットホームや小売業者などの間では、クロスボーダー決済の需要が非常に高まっている。そのため、クロスボーダー決済にとってはまたとない発展のチャンスとなっている。第三者決済の統計によると、現在、世界全体の越境ECの決算業務のうち、40%が人民元決済となっている。中国経済網が報じた。
近年、中国政府が、クロスボーダー取引をサポートする政策を次々に打ち出し、貿易業界や越境EC企業にとっては一層理想的な環境が創出されている。中国国内外の決済業界を比較すると、中国の同業界は技術やイノベーション、サービスなどの面で他の国をはるかに上回っている。
統計によると、現在、中国には越境EC企業が20万社あり、取引額は年間計5兆2000億元(約83兆円)に達しているほか、20%以上のペースで増加している。2016年、中国の越境ECの輸出入総額は前年比30%増の6億5000億元(約104兆円)に達すると見込まれている。これは、中国の貿易輸出入総額の20%を占める割合だ。
政府の取り組みのほか、多くの第三者決済プラットホームも、人民銀行(中央銀行)の認可を取得した上で、次々にクロスボーダー決済市場に参入している。
複数の業界関係者は、「決済は価値実現の最後の部分。いかに決済、特に電子決済のインフラや法律・政策などの環境を整え、決済の手段や効率を改善することで、決済、特に電子決済を利用したクロスボーダー消費、ひいては経済の成長に対する貢献度を向上させるかは、中国の関係当局や決済業界が避けては通ることができない課題となっている」との見方を示している。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年11月24日
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