難病の患者の交流は通常レンタルカフェスペースで不定期に開催される。同カフェを展開する患者たちでつくる「難病NET.RDing(リーディング)福岡」は2014年に立ち上げられ、カフェは現在、日本全国に広がっている。厚生労働省によると、国の医療費助成の対象となる306の指定難病で助成を受ける人は昨年3月末現在で約94 万人。患者たちは国からの助成があるものの、精神的な拠り所を必要としている。同カフェはそのニーズを満たし、患者同士が病状についてためらうことなく話したり、悩みを打ち明けたりできる。
患者の精神的ケアという面では、日本にある多くのがんセンターも相談に乗ったり、援助の手を差し伸べたりしている。日本の国立がん研究センターは、「心配事が頭から離れない」、「気持ちが落ち込む」、「眠れない」、「食欲が出ない」というがん患者は、カウンセラーに相談するよう勧めている。筆者は以前に静岡県のがんセンターを取材したことがあり、そこには患者が気軽にカウンセリングを受けられる部屋があった。がん患者が気持ちの整理と健康管理を行い、治療をスムーズに進めることができるよう、日本の一部の病院は、がん患者の交流会を不定期で開催している。交流会では、同じ病気を抱える患者やその家族が集まり、悩みを打ち明けたり経験をシェアしたりすることができる。このような交流会には専門の医療スタッフも必ず参加し、必要に応じて患者にサポートを提供する。企画者もお茶やお菓子を準備して、一般的な交流会と同じような雰囲気を作り出し、参加者がリラックスして交流できるようにしている。その他、ミニ講座を開催して、がんの知識を伝え、患者に治療中はベストの精神状態を保ってもらったり、患者を助けることができるよう家族にも病気を理解してもらったりしている病院もある。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年3月1日
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