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日本の食文化が招いたクロマグロの絶滅危機 (2)

人民網日本語版 2017年03月07日09:40

腹を満たすためだけに乱獲

昨年12月、あるメディアが長崎と三重で漁獲規制をすり抜けてマグロが水揚げされている状況を報道した。日本の水産庁は2月3日、岩手、宮城、千葉、静岡、熊本など8県でマグロの違反操業や漁獲量を把握していない事例が見つかったと発表した。

2014年、三重大学生物資源学部の勝川俊雄准教授が、NHKの番組で、日本のクロマグロの乱獲について、▽親魚になる前の小型魚が乱獲されており、捕獲されているクロマグロを見ると、ほとんどが1歳以下の幼魚で、クロマグロは3歳にならないと産卵できない▽産卵期のマグロを狙った「巻き網漁」の水揚げが多い▽日本では漁獲量の規制がほとんどない-という3つを挙げた。

米国の禁漁非営利非政府組織ピュー・チャリタブル・トラストが最近発表したマグロの保護に関する報告によると、クロマグロの漁獲による減少率は持続可能な比率の最大3倍になっている。

クジラやマグロは絶滅危機種に指定されているにもかかわらず、日本は「食文化」を口実に大量捕獲を続けている。勝川准教授は、「世界でクロマグロの捕獲数が最も多いのは日本。それをよく食しているのも日本。クロマグロの個体回復のカギは日本が握っている」と指摘している。

前出WWFの関係者は、「日本の漁師の多くが規定に反してクロマグロを捕獲している。その他の場所で規定に反して捕獲されたクロマグロの多くも日本の市場に流れている。その原因は、日本政府が有効なモニタリングや管理、監督の制度をきちんと構築していないから」と指摘している。


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