「ハイテク区」を設立する理由として挙げられるのは、一定の発展期間を経て、上から下まで、ハイテク技術とハイテク産業の発展のためには特殊な政策によるバックアップがぜひとも必要であると認識するようになったことだ。
前出の劉所長は、「現在、発展の中の一連の深層レベルの問題を解決する必要があり、特に一連の制度上のボトルネックを打ち破る必要がある。これは技術産業の特徴と関連があり、地理的・地域的特徴とも関連があり、社会全体のガバナンスと関係があり、政府の政策などの各方面とも密接な関係があるため、総合的な措置を取ってこうした一連の問題を解決することが必要だ。
「国家級新区」はこうした考え方の下で誕生したものだ。政府の管理、社会のガバナンスから、各種政策の実施状況、さらに具体的な市場と企業・機関まで、さまざまなルート、さまざまな角度から総合的に着手し、新モデルの発展を模索する。
▽各種の「区」にどんな違い?
【国家級新区】
国家級新区は主に行政の区画調整における一種の措置であり、中央政府が認可設立し、対応する関連政策が整えられる。地理的範囲は小さく、通常は1つの市の中の一部の地域を指す。
「国家級新区」の配置では新区の建設を通じて地域の発展を牽引するにはどうすればよいか、地域の成長極になるにはどうしたらよいか、地域全体の発展情勢を変化させ、波及効果を及ぼすにはどうしたらよいかをより多く検討する。たとえば上海の浦東新区は長江デルタ地域、南東沿海と長江沿岸の経済成長に対してさまざまな牽引の役割をする。重慶の両江新区の場合は、重慶全域の経済成長と発展に対する牽引効果が明らかだ。
河北雄安新区を加えると、現在、国家級新区は全部で19か所になる。
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