平等寺の客室
そのようなお遍路さんがきちんと休息を取れるようにと、阿南市新野町の四国霊場22番札所・平等寺は、徳島県に「坊主の宿」を設置する構想を持ちかけた。平等寺の副住職・谷口真梁さんによると、民宿経営は利益のためではなく、主にお遍路さんの便宜を図るためで、お遍路の伝統が受け継がれていくことを願っているという。同民宿には和室の客間2部屋があてられ、素泊まりは1人4千円。朝食付きの場合1人7千円だ。
徳島大学の床桜英二教授の提案の下、平等寺はさらに自治体と連携し、「坊主の宿」を、日本初の災害時には避難所となる「シームレス(つなぎ目のない)民宿」として提供する。徳島で自然災害が発生した場合、平等寺は無料の避難所として被災者に開放される。それに応じて、自治体も民宿の規制を緩和し、平等寺の年間営業日数は年180日以内と限らず、いつでも客を受け入れられるようにする。
平等寺に宿泊すると朝のお勤めにも参加できる
谷口さんによると、平等寺に宿泊する人は朝のお勤めに参加したり、瞑想の体験に参加したりすることができる。また、お寺で朝食を食べるというのは、お遍路さんであっても、一般観光客であっても、おもしろい体験となるに違いない。その他、平等寺の本尊は薬師如来、持仏本尊は十一面観世音菩薩さまで、毎朝、僧侶がお経をあげ、お守りを宿泊客に渡す。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年4月11日
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