単なる試合結果よりももっと脅威なのは、確実に実力を伸ばす日本の若手選手だ。
女子を見ると、平野美宇選手を筆頭に、16歳と17歳の若手選手5人が日本代表に選ばれており、一番年上の石川選手でもまだ24歳。20年の東京五輪の時には旬を迎える。
張本智和選手
男子を見ると、今回の世界選手権で最も注目を集めたと言っても過言ではないのが13歳の張本智和選手。大会開催前に、テレビ東京の記者が新華社の記者に、「この天才少年に注目するように」と促し、「彼は日本の卓球協会が15年後の32年の五輪のために育成している選手」と教えてくれた。
日本の卓球の選手層と比べても、次世代の育成に常に力を入れている中国は取りあえず何の心配もいらない。女子シングルス準決勝では丁寧選手が平野選手と対戦して「リベンジ」を果たし、男子シングルスの準々決勝でも許■(■は日へんに斤)選手が張本選手に4-1で勝利した。しかし、どの試合も接戦であることは否定のできない事実で、どれもコーチや選手、医療、科学研究など、チーム一丸となった勝利だった。
敗戦して肩を落とす張継科選手
28歳の馬龍選手が今でも中国男子卓球のナンバーワン選手で、五輪に2度出場した張継科選手も今年で29歳。それでも、リオデジャネイロ五輪の後から調子を落とし、けがにも悩まされているものの、彼にゆっくり静養してもらうよう代表チームに提案することのできる人はいない。また、女子代表のキャプテンである丁寧選手も若くして有名になり、引退を考えたこともあるものの、今では誰も変わることのできない代表チームの柱的存在になった。そんな彼女も20年の東京五輪の時は29歳だ。
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