今月初め、アップルが発表した四半期報告によると、同期にiPhone(アイフォーン)を4102万6千台販売し、87億ドルの利益を上げており、ウォール街を驚かせた。07年にiPhoneが登場して以来、アップルの利益は3210億2千万ドルに上り、人民元に換算すると約2兆1570億元(1元は約16.5円)になる。アップルのサム・クック総裁は、「iPhoneの売り上げが12億台を超えた」と発表した。実際、アップルの利益の60%前後はiPhoneシリーズによるものだ。ハードウェアだけでなく、関連サービスの売り上げや部品がアップルにとって増加ペースの最も速い利益源になっている。最新の決算をみると、アップルのサービス関連売り上げの増加率は22%に達し、前期比3%上昇した。
▽中国産スマートフォンの利益はハードでなくフローから
実際のところ、売り上げランキングで上位に並ぶメーカー10数社が利益を上げているほか、多くの携帯電話メーカーはハードウェアでは利益を上げられずにいる。
小米、魅族、楽視、錘子などのインターネット企業発携帯電話事業の秘訣は、ハードウェアで損失を出しても携帯電話事業を展開し、大勢のユーザーを呼び込み、携帯電話を入り口にして稼ぐという点にある。より重視しなくてはならない点は、携帯電話がもたらす大勢のファンを対象とした店舗、ブラウザ、セキュリティなど各方面での付加価値サービスだ。たとえば小米の場合、昨年の開発者への分配は100%以上増加している。15年のインターネット事業の収入は40億元だったので、分配率を30%とすると、小米は10億元以上の利益を上げたことになる。
データをみると、15年に錘子は4億6200万元の赤字を出し、16年の営業収入は8億900万元、純損失は4億2700万元で、純資産は2億4千万元のマイナスになる。
資金調達の状況をみると、錘子は今回獲得した約10億元のEラウンドの融資を合わせて、累計約17億元の資金を調達した。羅CEOは、「錘子科技の一番大変な時期は過ぎ去った。今年は黒字を達成するよう努力する」と意気込む。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年8月15日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn