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<動画>日本人が語る中国侵略戦争の歴史 九一八事変86周年 (2)

人民網日本語版 2017年09月19日10:33

当時の偽満州国時代の教育に比べ、昭和時代の日本国内では、青少年に対する洗脳教育が狂気をはらんだレベルにまで達していた。旧日本軍元兵士の成迫正則さん(89)は、「我々が受けた教育は『咲いた、咲いた、桜が咲いた。日の丸旗、万歳、万歳。進め、進め、兵隊進め』というようなもので、まさに軍国主義そのもの」と述べた。

櫻井さんの満蒙開拓団について記した「静岡県と『満州開拓団』」には、元開拓団のメンバー240人による証言が記録されている。植民地支配と罪深い戦争を自ら体験したメンバーたちは、軍国主義教育を反省し、今日の日本の教育に懸念を示している。

櫻井さんは、「現在の教育は昔と違いというよりも、むしろ共通点がますます生まれてきており、それが大きな問題だ」との見方を示した。

高齢のメンバーをさらに懸念させているのが、歴史の真相をますますうやむやにしている日本の教科書だ。日本ではかつて東京大学の家永三郎教授(当時)が日本政府を相手に教科書裁判を起こし、数十年にわたる一連の裁判の中で部分的な勝利を勝ち取っている。

同チームの山辺悠喜子さんは、「出版社は裁判で勝利したため、南京大虐殺のことも731部隊のことも教科書に載せた。ところがその教科書を採用する学校はなく、出版社が出したいろいろな本も売れなかった。日本政府が推薦しなかったので、採用する学校がほとんどなかったからだ。そうした良心的な出版社がどんどんつぶれていった」と振り返った。

敗戦から70数年が経ち、日本の教科書における侵略や加害の歴史は空白となり、現在の日本の学生たちの歴史に対する認識を曖昧にしているだけでなく、上の世代や後の世代にも影響を及ぼすようになっている。

日本の明治学院大学の張宏波教授は、「戦後72周年を迎えた今日だが、日本の大学生の親たちが受けてきた教育では日本による中国への侵略戦争について詳細に教えていないため、ほとんどが理解していない。そのため、家庭内での教育においても、この点についてすっぽり抜け落ちている」と指摘している。(編集KS)

「人民網日本語版」2017年9月19日


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