「九一八」事変(満州事変)勃発から今日で83年。鋭い防空警報が再び中国東北部に鳴り響き、人々の視線は事変の勃発地・遼寧省瀋陽に再び向けられた。この特別な日に、中国は歴史を忘れず、日本右翼勢力の挑発に主導的に反撃し、「国恥日」の再発を防いでいる。
【「九一八事変」勃発83周年を記念すべき理由】
「九一八事変」(満州事変)の勃発から83年が経った。一部の学者はこの歴史を、20世紀の重大な国際的事件とし、国際関係の局面を大きく変え、人類史上空前の災難につながったできごとだと指摘している。>>>詳細へ
■ 「九一八事変」抗日戦争の起点に
瀋陽の「九一八」歴史博物館の井暁光館長は「九一八事変は第2次世界大戦の序幕となった。東北人民の抗日救国運動に火をつけ、14年にわたる抗日戦争の起点となり、世界の反ファシスト戦争をスタートさせた」と語る。>>>詳細へ
「『九一八』を今から振り返ると、当時の日本の侵略を甘く見ていた西側国家は、その結果を自分で被ることとなった」と、遼寧社会科学院歴史研究所東北陥落史研究室の張潔室長は指摘する。「全世界はそこから教訓を汲み取らなければならない」>>>詳細へ
「九一八事変」の国際的な性質を理性的に認識し根底から明らかにすることは、歴史のつながりの中に日本の現在の政策を置くことを可能とし、世界平和の維持にとって大きな現実的な意義を持つ。>>>詳細へ
■ 日本右翼勢力への警告
安倍氏を始めとする日本右翼勢力は中国侵略の歴史を認めず、歴史教科書を改竄してさえいる。抗日戦争関連文書の公開であれ、国際連盟調査団関連文書の展示であれ、「九一八」事変記念であれ、現在の日本右翼勢力に対する力強い反撃だ。>>>詳細へ
中国社会科学院日本研究所の馮昭奎研究員は「今日あの歴史を振り返ることは、日本が歴史の教訓を汲み取り、同じ過ちを繰り返さないようにするうえで非常に重要だ」と指摘した。>>>詳細へ
■ 中国は国恥を忘れず、日本側の挑発に主導的に反撃
日本防衛省が8月5日発表した2014年版『防衛白書』は中国の軍事的透明性、東中国海防空識別圏などの問題を悪意をもって騒ぎ立てると同時に、古臭い考えを再び持ち出して、いわゆる「中国脅威論」を鼓吹した。是非と白黒を逆さまにする日本側のこうした行為に、中国側は断固たる反対を表明するとともに、厳正な申し入れをした。>>>詳細へ
注目に値するのは、もう中国は以前のように日本右翼勢力が挑発した後に、その件についてのみ論じ、やむなく反撃するだけではないということだ。
「中国は主導的になった。『九一八事変』記念は世界平和にマイナスとなる日本の行為への主導的な反撃だ」。童氏は「今年に入り、中国は日本による中国侵略の凶暴行為に関する一連の罪証を相次いで公開し、ハイグレードの抗日戦争記念行事を開催している。これは猖獗を極める日本右翼勢力の挑発に対して、中国がまさに主導的に反撃していることを示している」と指摘した。>>>詳細へ
【中国各地で様々な形式の記念行事】
「九一八」事変からすでに83年が過ぎたが、それが中国人に与えた恥辱と苦痛の記憶が忘れられることはない。この屈辱の歴史を銘記するため、中国各地で様々な形式の記念行事が行われている。>>>詳細へ
■ 安徽省公文書館は抗日戦争関連文書を初公開
本日、安徽省公文書館は抗日戦争関連文書を初公開した。70点余りの文書は、日寇による安徽省侵略と中国で犯した累累たる血なまぐさい罪業の動かぬ証拠だ。>>>詳細へ
■ 遼寧省 「九一八」事変の真相に関する国際連盟調査団の文書を初展示
遼寧省は前日に「九一八」事変の真相に関する国際連盟調査団の文書を初展示した。国際連盟調査団の発表した「九一八」報告書など歴史的文書の写本と電子版計92点が含まれる。報道によると、「九一八」事変83周年の前日に文書を展示したのは、見学した中国人に国のために身を捧げた革命の先人を追想してもらうとともに、歴史を忘れないよう、警鐘を鳴らし続けるためだ。>>>詳細へ
■ 南京大虐殺記念館の紀念碑の前で宣誓
江蘇辺防(国境警備)総隊新兵団が17日、南京大虐殺記念館(侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館)の紀念碑の前で宣誓を行った。>>>詳細へ
■ 福州 「抗敵死難同胞記念碑」の前で宣誓
17日、駐在地の「抗敵死難同胞記念碑」の前で宣誓する福州辺防支隊機動大隊の将兵。同日、福州辺防支隊機動大隊の将兵は「抗敵死難同胞記念碑」を訪れ、抗日戦争で犠牲になった烈士を偲び、先達の国家を守り、粘り強く戦う気概と何ものをも恐れない勇気に敬意を表した。>>>詳細へ
【日本の友好人士「旧日本軍の犯罪行為は抹殺してはならない歴史」】
日本の著名建築家・磯崎新氏が17日、四川省成都市大邑県にある建川博物館を訪れた。磯崎氏が同博物館を訪問するのは、これで6度目だ。氏は、自らが設計を手掛け、間もなく展示品の一般公開が始まる中国侵略日本軍罪行館の内覧会に出席し、同館の改善個所について提案を行った。
磯崎氏は、取材に対し、「旧日本軍による犯罪行為は、決して抹殺してはならない歴史である。1人の建築家として、冷静かつ客観的に、この歴史の展示作業に携わろうと心掛けてきた。より多くの日本人や中国人がここに見学に訪れ、歴史をより深く理解することを望んでいる」と話した。>>>詳細へ
(編集LX)
「人民網日本語版」2014年9月18日