このほど故宮を訪れた米テレビ局AMTVの陸■記者(■は日かんむりに立)は、「バーチャル・リアリティ技術を利用して、養心殿が再現されており、過去にタイムスリップしたような気分になり、とても印象深かった。中国の歴史・文化の奥深さを再認識できた。また、中国のテクノロジーの進歩が文化財の保護を推進し、大きな成果を得たのを目にすることができた」と語った。新華社が報じた。
今月18日から開催される中国共産党第19回全国代表大会(第19回党大会)の報道記者の一人である陸記者は14日、他の報道陣と共に故宮を訪問し、「中国の歴史文化と公共サービスの状況」という取材イベントに参加した。
故宮端門デジタル館では、バーチャル・リアリティ、ヒューマンインタフェースなどの現代テクノロジーを駆使して、古代の養心殿を再現している。職員の一人は取材に対して、「養心殿は清朝の皇帝の寝宮で、政務活動をする場所でもあった。古い建築物は修理が必要で、一般開放することができなくなったので、デジタル館を設置した。VR装置が4セット、『大臣と会う』、『朱批奏章』、『清の時代の衣装着用体験』など体験エリアが6ヶ所ある」と説明した。
古代宮殿である故宮は1420年に建築され、世界で最も保存状態の良い最大規模の木造建築群となっている。16年には中国国内外の観光客延べ1600万人が見学に訪れた。城壁に登り上から故宮を見ると、黄色の屋根瓦や古い建築物が立ち並ぶ壮大な景色が広がっており、海外から来た報道陣がその眺めを堪能した。
韓国文化放送(MBC)の鄭強記者は、「このイベントはとても貴重な機会で、とても良かった。普段、故宮に取材に来る機会はあまりなく、第19回党大会の前にこのようなイベントが企画されるのはとてもいいこと。海外メディアが中国の歴史・文化を深く知ることができる」と語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年10月16日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn