2015年11月11日、消費者に購入した商品を速やかに届けるため、作業員たちが忙しく働いていた。(写真は人民網より)
米調査会社ニールセンと中国の阿里研究院はこのほど共同で報告書を発表し、今年の「ダブル11」(11月11日のネット通販イベント)期間には中国の宅配便取扱個数が10億件を超えて、再び世界記録を更新すると予測した。
毎年11月11日に行われるダブル11は中国最大のネットショッピングイベントとされる。2016年の11月11日には、阿里巴巴(アリババ)傘下のネットショッピングプラットフォーム・天猫(Tmall)の取引額が1207億元(1元は約17.2円)に達して世界の小売新記録を樹立し、取引範囲は235ヶ国・地域に広がった。
統計をみると、12年から16年の間に中国のネットショッピング利用者は2億4200万人から4億6700万人に増え、ほぼ倍増した。EC取引額は8兆1千億元から26兆1千億元に増加し、年平均増加率は34%に達した。このうちネット小売取引額は1兆3100億元から5兆1600億元に増え、年平均増加率は40%となり、社会消費財小売総額の増加に対する寄与度は17%から30%に上昇した。ECが生み出した雇用は1500万人から3700万人に増えた。
これと同時に、中国は国際EC協力を積極的に開拓し、アジア太平洋経済協力(APEC)、上海協力機構(SCO)、新興5ヶ国(BRICS)、主要20ヶ国・地域(G20)などのプラットフォームにおいてEC協力の強化と作業メカニズムの構築を推進した。中国は「一帯一路」(the Belt and Road)に参加する重点国とのEC協力を積極的に展開し、これまでにフランス、ニュージーランド、ベトナムなど6ヶ国と二国間EC協力文書に調印した。
オーストラリア国家オンライン小売業協会のポール・グリーンバーグ執行主席は、「西側諸国にも同じようなセールシーズンはあるが、ダブル11がそれらと異なるのは新進のビジネスモデルや先進的な供給チェーンと物流ソリューション、また安全で便利な決済プランがあることで、これらはみな世界のビジネス界に対する中国人独特の貢献だ」との見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年10月23日
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