国内最大規模の「バイオバンク」である上海張江バイオバンクがこのほど稼働を開始した。張江ハイテクパークが率先して始動させた重大科学技術インフラの一つである上海張江バイオバンクは、国内最大規模のバイオバンク。その保管能力は1000万点に達し、重大疾患の基礎・臨床研究に向け、重要な生物サンプル資源収集及び共有を実現する。科技日報が伝えた。
「バイオバンク」内では一年中同じ気温と湿度が維持される。ガラス越しにまず目に入るのはずらりと並んだオレンジ色の棚で、すべての引き出しに「生物サンプル」が静かに眠っている。生物サンプルバンクは、分かりやすく「バイオバンク」と呼ばれる。一般的な銀行と異なり、保管されているのは現金ではなく、組織・血液・細胞・器官・DNAなどの生物サンプルやこれらと関連する各種臨床資料や観察などの情報とデータだ。
生物チップ上海国家工学研究センターは50万点の腫瘍組織を保存した。これは上海張江バイオバンクにとって初の「在庫」となった。ここに保存されているものの多くが患者の腫瘍組織だ。科学研究を行うならば、サンプルの中から一部を切り落とすだけでいい。この小さなサンプルは100ピース以上に切り分けることができる。これらの腫瘍組織はパラフィン技術によって、常温保存される。このバイオバンクは生物サンプルを保存するほか、組織を研究する分子病理研究室、組織チップ室、ゲノムシーケンシング・細胞培養室を設置している。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年10月26日
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