ロシアのメドベージェフ首相は10月31日午後、人民日報社人民網1号スタジオを訪れ、「中露関係の発展を推進し、世々代々の友好の基礎を固める」と題して中国のネットユーザーとオンライン交流を行った。人民網が伝えた。
現在国際情勢は複雑で変化に富み、大国間関係の調整が頻繁に行われている。インタビューで中国ネットユーザーは中露関係の将来への大きな期待を示した。
「来年ロシアは大統領選を迎える。今後の中露協力と中露関係の発展に何を期待するか」との人民網ユーザーの質問に、メドベージェフ首相は「中露関係は過去数年間でこのような高い水準に達した。これがロシア大統領選の結果で変わることはない」と指摘。「露中は包括的・戦略的協力パートナーであり、未来志向の関係だ。したがって選挙後、露中関係は引き続き発展、拡大する」と述べた。
メドベージェフ首相は「露中関係は歴史上最良の時期にある。露中は平等で友好な関係であり、互いに内政に干渉せず、尊重し合い、平等に対話する協力パートナーだ。経済分野でも国際分野でも、露中関係は一層の発展を遂げると私は確信する」と述べた。
■デジタル経済は優先協力分野
ロシアは中国のどのような技術や投資を歓迎するかとの質問に、メドベージェフ首相は「近年両国は副首相級投資協力委員会を設置した。デジタル経済、ハイテク分野が双方が最も推進する協力事業だ」と答えた。
メドベージェフ首相は、ロシアでの開放・イノベーションフォーラム2017期間に馬雲氏とデジタル経済協力について討論したことに言及。「電子商取引分野では、多くが中国の製品やサービスと関係する。ロシアのネット通販額はすでに数兆ルーブルに達している。今後ロシアは物流サービスをさらに発展させ、より多くの人がネット通販の便宜を得られるようにする」とした。
メドベージェフ首相は「近年、露中両国は多くの分野で大規模な投資協力を行っている。両国の協力事業はデジタル経済、ハイテク分野に及ぶ。同時に、電子商取引、原子力、宇宙、航空機製造分野も両国協力の重点だ」と述べた。
メドベージェフ首相は「中露両国の経済・貿易関係は迅速に発展している。今年1~8月、両国の二国間貿易額は35%成長した。この数字は、雇用の増加と商品サービスの拡大を示している。経済・貿易関係は両国経済の発展を先導してきた。このスピードが続いていくことを望む」と述べた。
■常に新しくなる中国
10年前にも人民網で交流したネットユーザーの質問に、過去10数年間、訪中のたびに「常に新しい」感覚を受けたとメドベージェフ首相は語った。中国がインフラを急速に発展させると同時に、歴史・文化の保護と伝統の継承も重視していることが大変印象的だったという。
メドベージェフ首相は「私が初めて訪中したのは2000年だ。10数年間に、首都北京を含む中国の多くの地が大規模な発展を遂げた。中国の発展速度には鼓舞される」と述べた。
「私は中国を訪問するたびに、新しい感じを多く受ける」。メドベージェフ首相は「今日北京を道沿いに進んで、新しい建築や要素を多く目にした。北京は大変きれいに発展している。中国の都市は発展と同時に、伝統をよく保っている」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年11月1日
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