劉選手と激戦を繰り広げる朱雨玲選手(黒いユニホーム、撮影・余瑞冬)。 |
カナダのオンタリオ州南部のマーカムで開催中の卓球の女子ワールドカップ(W杯)は現地時間10月29日夜、シングルス決勝を行い、中国の朱雨玲選手(22)が、7セットまでもつれる激戦の末、同じく中国の劉詩■(■は雨かんむりに文)選手(26)を破り、優勝した。中国新聞社が報じた。
卓球三大大会(オリンピック、ワールドカップ、世界卓球選手権)で、朱選手が優勝したのは今回が初めて。
同日の準決勝では、第一シードの朱選手が中華台北の鄭怡静選手を、第二シードの劉選手が日本の平野美宇選手をそれぞれ破り、同種目で中国が金メダルを取ることが確定した。
決勝では、ワールドカップ5回目の金メダルを狙う劉選手と朱選手が、お互い一歩も譲らない、激しい攻防を展開。劉選手がまず2セットを連取したものの、朱選手が第3セットと第4セットを取り返した。
第5セットに入っても、シーソーゲームが続き、最後は朱選手が、自分の打った球が卓球台をかすったのではないかと抗議したものの、審判は「アウト」と判定した。さらに、抗議を続けた朱選手にイエローカードが出された。それで動揺したのか、朱選手は第6セットに入ってからは劣勢に立たされたものの、しっかり気持ちを整理して、逆転でこのセットを取り返した。
そして、泣いても笑っても最後となる第7セット。朱選手は、相手のミスにつけこんだほか、大事な所でも気を緩めず、先にセットポイントを奪い、そのまま劉選手を下して優勝を決めた。
3位決定戦では、前回の金メダリストである日本の「天才少女」平野美宇選手(17)と先回の銀メダリストである中華台北の鄭怡静選手(26)が激突。最初は鄭選手の調子が上がらなかったものの、結局4対2で勝利し、銅メダル獲得を決めた。
朱選手は試合後、「今回の最大のライバルは自分自身だった。2020年の東京五輪のためにずっと準備していて、今回の優勝は私にとっては小さな一歩に過ぎない」と語った。
中国の陳彬コーチは、「東京五輪のことを考えて、中国女子卓球チームは、今の主力選手を基礎に選手を補強し、いろんな年齢層の主力層を作る」と語っている。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年11月1日
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