10月31日に行われた天猫(Tmall)の「ダブル11」(11月11日のネット通販イベント)グローバルカーニバルの記者会見で明らかにされたところによると、まもなくやって来るダブル11のイベント期間中、天猫は100を超えるブランドと提携して、全国12都市の中核的商圏52ヶ所で新小売の期間限定ショップ(ポップアップストア)60店舗を運営する計画だ。消費者にオンラインとオフラインが相互接続した消費体験を身近に感じてもらいたいという。「北京日報」が伝えた。
天猫が進出する北京の新小売ビジネス圏には崇文門新世界、金源燕莎、王府井百貨、愛琴海ショッピングセンターなどがある。たくさんの大手ブランドが新小売の仲間入りをしており、ナイキは「スマート店舗」2店舗を試験的に開設し、ケンタッキーとピザハットの店舗では、携帯電話の淘宝(タオバオ)や天猫精霊を通じてやりとりをし、食事がより楽しくなる仕掛けを打ち出すという。ダブル11の巨大スクリーンが銀泰商城50店舗に初めて設置され、天猫の旗艦店、■(■は口へんに苗)街アプリ、オフライン店舗がしっかりと結びついて、銀泰は天猫のダブル11を実体験できる場所になる。
もう一つの注目点は、大量のスマートロボットによるロボット軍団が、この国民を挙げてのショッピングイベントのあらゆる場面に浸透していることだ。商品のピックアップ、ナビゲーションや提案、顧客サービス、ポスターのデザイン、コンピューター室の見回り、倉庫の管理など、一部の特定分野でロボットたちがすでに責任の一端を担っている。
毎年、ダブル11の前夜は、阿里巴巴(アリババ)の技術者が最も忙しくなる時期で、1千人を超えるエンジニアが朝まで夜通しで圧力テストを行わなければならなくなる。だが今年はロボットが作業の多くの部分を担当するようになった。たとえばスマート貨物ピックアップ運営システムの天猫智選は、どのような商品に「人気が爆発する遺伝子」が備わっているか、ダブル11に「最も歓迎される売れ筋商品」になるかを分析できる。この「ロボットボーイ」と呼ばれるシステムでは、本当にボーイを採用して運営を行うように、バイヤーに科学的な品揃えを指導したり、他のシステムと連携して人気商品の流通量を増やしたりすることができる。ダブル11に先立ち、流通量のピークをモニタリングする特殊ロボットの「尖兵」は、場面のモニタリングによってシステムを選択し圧力を引き受ける能力を備えるようになった。自動的に容量を配分してスマート調整を行い、問題を素早く把握することもできる。尖兵のおかげで、今年の天猫はダブル11商戦に備えたチェーン全体の圧力テストでのべ1千人のエンジニアを削減することができた。
また24時間見回りデータセンターのコンピューター室見回りロボット「天巡」、設計図面を自動的に作成できる人工知能(AI)デザイナー「魯班」なども、今年のダブル11期間に相次いで「現場入り」する予定だ。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年11月1日
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