2017年11月10日  
 

中日対訳健康知恵袋 企画集 北京のお気に入り

政治|経済|社会|文化|中日
科学|写真|動画|対訳|企画
Apple新浪ツイッターFBLINE微信RSS
人民網日本語版>>社会・生活

「復興号」による宅配便輸送試行 わずか10時間で北京から上海に荷物が到着

人民網日本語版 2017年11月10日16:55

北京に住む利用者が午前11時までに荷物を出せば、同日午後9時までに受取人に荷物が届く。これは、現在、中国で営業時速が最速350キロメートルの高速鉄道列車「復興号」で輸送された宅配物だ。中鉄快運は9日、順豊速運と提携し、全く新しい「高速鉄道超スピード配送」10時間宅配サービスの試行をスタートした。「ダブル11(11月11日のネット通販イベント)」と「復興号」の今回のタイアップにより、「高速鉄道超スピード配送」は、北京・上海間の宅配便配送で最もスピードが速いサービスとなった。北京青年報が伝えた。

「高速鉄道超スピード配送」の初めてのサービスは、9日午後2時に北京南駅を発車した上海虹橋駅行きのG3号高速鉄道列車「復興号」によるものだった。現在、高速鉄道による宅配は、午前中の無人検測列車による輸送と異なる方式を採用している。つまり、中国標準高速鉄道列車「復興号」による宅配物は、旅客用のスペースを全く占有せず、車内の荷物専用棚に置かれる。16両編成の「復興号」の2両には、このような荷物専用棚が設けられている。宅配物は、すべてカスタムメイドされた高速鉄道宅配ボックス内に収納され、中鉄快運の作業員が取りまとめて列車に運び入れる。1両につき20個の宅配ボックスを積むことができる。宅配ボックス1箱あたりの最大重量は25キログラムで、16両編成の「復興号」の宅配物最大積載重量は1トンとなっている。

中鉄快運の黄健・運営総監は、次の通り紹介した。

「『復興号』による宅配は、列車内の空間が限られていることから、現時点では、緊急性の高いビジネス文書、入札契約書、個人の緊急物品、生鮮ギフト、貴重品などが主なサービス対象物となっている。荷物1件あたりの重量は15キログラムまで、サイズも制限されている。午前11時までに発送人が荷物を出せば、受取人は同日午後9時までに受け取ることが可能で、北京-上海間で10時間以内の宅配が実現する。試行サービスは『ダブル11』当日に正式にスタートし、1日2本の『復興号』が輸送業務を担う。鉄道部門は今後、顧客のニーズに合わせて、対象列車の本数を増やし、『高速鉄道超スピード配送』サービスの対象範囲をより多くの目的地に拡大する計画だ」。

順豊「高速鉄道超スピード配送」プロジェクトの杜衍棟・総監は、「北京-上海間10時間宅配が実現した背景には、まず、時速350キロメートルで両都市を4時間半で結ぶ『復興号』の存在がある。次に、宅配物輸送スタイルの革新が行われたことによる。宅配物は、集散センターに集められることはない。宅配員は、午前11時までに荷物をピックアップし、地下鉄で北京南駅あるいは上海虹橋駅の高速鉄道高速宅配センターまで運ぶ。このセンターにすべての宅配物が集められ、高速鉄道列車に積み込まれる。目的地に到着すると、宅配員が駅から送付先に荷物を届けるため、時間が大幅に節約される。『超スピード配送』の価格は今のところ、基本料金70元(1元は約17.1円)、超過料金30元だ」と話した。同社が取り扱っている北京-上海間航空機利用による当日配送サービスの料金は、基本料金150元、超過料金30元となっており、高速鉄道10時間配送サービスの方が、価格・時間いずれにおいても優位性を備えている。(編集KM)

「人民網日本語版」2017年11月10日

コメント

最新コメント