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APECダナン会議の3大注目点

人民網日本語版 2017年11月08日08:57

アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議ウィークが6日、ベトナム中部のダナンで開幕する。最も注目される第25回首脳会議は10、11両日に開催される。新華社が伝えた。

アナリストは今回の会議の3大注目点として、コネクティビティの強化、アジア太平洋の開放という大きな方向性の維持、2020年以降のアジア太平洋協力発展の新ビジョンを指摘する。

■注目点1:コネクティビティの強化

2013年のAPECバリ島会議で中国側が太平洋両岸をカバーするアジア太平洋コネクティビティ構造の構築を提言して以来、コネクティビティの強化はAPEC参加国・地域の広範なコンセンサスとなった。

南開大学APEC研究センターの劉晨陽センター長は「近年、アジア太平洋地域の経済協力情勢の変化にともない、APECの協力分野は拡大し続けている。特に2014年APEC北京会議以来、包括的コネクティビティがAPEC協力の注目分野となり、APECと『一帯一路』イニシアティブの協力分野の関連性が一層深まった。両者は多くの分野で相互補完的な連動効果を実現できる」と指摘する。

今年のAPEC会議について、中国側はクロスボーダー電子商取引、サプライチェーン、APEC補助産業、サービス業の4つの面から地域の貿易と投資の自由化及び円滑化、コネクティビティ強化を一層促進すべく努力すると表明している。

■注目点2:開放の方向性の維持

過去20年余り、APECは市場開放の推進、貿易と投資の自由化及び円滑化などの分野で大きな成果を挙げた。だが、現在世界経済・貿易は不安定化要因が増え、保護主義が台頭し、多国間貿易制度の発展は試練に直面している。APECリマ会議で、中国側は経済グローバル化が大きな流れであり、閉鎖と排他性は正しい選択ではないことを明確に指摘。貿易と投資の自由化及び円滑化を促進する必要性を強調し、あらゆる形の保護主義に反対し、経済グローバル化へのアジア太平洋の決意は変わらず、自信は失わないことを行動によって世界に示した。

アナリストは「アジア太平洋地域は貿易と経済の規模で全世界の半分を占める。アジア太平洋が開放的発展という大きな方向性を維持できるかどうかは、世界経済の発展に重要な影響を及ぼす。各者は今回のAPEC会議が多角的貿易体制維持のためにより積極的なメッセージを発し、WTOの多角的貿易体制の推進により積極的な役割を発揮することを期待している」と指摘する。

■注目点3:APECポスト2020ビジョン

今年5月の第23回APEC貿易相会合は「ポスト2020ビジョン」を会議日程に乗せた。中国側は「共に話し合い、共に建設し、共に分かち合う」地域協力の新理念、包括的で質の高いアジア太平洋自由貿易圏の実現、包括的貿易コネクティビティの構築、より包括的なアジア太平洋グローバル・バリューチェーンの構築、新たな経済成長源の育成といった主張を打ち出した。

APECのボラード事務局長は取材に「現在APEC内には地域貿易協定の取り決めが少なからずある。われわれはこうした計画が様々な方向へ発展するのではなく、将来的に一体化へ向かうことを希望する。われわれは各者がダナン会議で、具体的内容、タイムテーブル、実現ルートなど、アジア太平洋自由貿易圏の実現をいかに推進するかについて引き続き深く検討することを希望する」と表明した。(編集NA)

「人民網日本語版」2017年11月8日

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