中国の数千人の女性が今、急速に発展し、男性フォロワーを主なターゲットとした「ネットライブ配信」で生計を立てている。ライブ配信プラットフォームで、好きなライブ配信を見つけると、ネットユーザーは「投げ銭」や「おひねり」をすることもできる。英紙「タイムズ」のサイトの報道を引用して参考消息網が伝えた。
ライブ配信という業界は2008年に中国で登場。ここ数年で、約264億元(約4488億円)規模の市場になり、3億5000万人のフォロワーを抱える。最も人気なのは女性のライブ配信パーソナリティー。わいせつな内容が配信されることがないように規定も制定されているため、そのような内容もほとんどない。しかし、同業界が急速に発展し、16年以降、ライブ配信パーソナリティー3万人に同類の違反行為があったとして処罰されており、関連当局も懸念を示している。
報道によると、商機とばかりに同業界に参戦し、一稼ぎしている企業も多い。例えば、北京の会社Redo Mediaはライブ配信パーソナリティーと契約し、育成の機会やライブ配信のための部屋、ダンスルームなどを提供し、一定の料金を徴収。それらの施設が全て一つになった大きな建物が「ネット有名人養成工場」になっている。ライブ配信の部屋は、かわいい人形などを使って、カラフルに内装が施されており良いムードを作り出しているものの、その他のちょっと「ずる賢い」方法もお金を稼ぐのに効果的だ。
紫晶さん(23)もライブ配信パーソナリティーの一人。自撮り棒を持って、きれいなウエディングドレスを身にまとい、スマートフォンを使ってライブ配信し、お金を稼いでいる。「毎日8時間くらいライブ配信している。内容は、メイクやヘアセット、チャット、歌、ダンスなど。誰かが、『投げ銭』や『おひねり』をしてくれると、私は『なにかくれたんだ。でも、届いてないみたい。もう一回送ってくれる?』と言っている」と話した。
このような会社は自社内で規定に抵触するような内容のライブ配信が行われないように管理しなければならず、同時に政府発行の営業許可証も必要となる。
Redoのスタジオで、Memoさん(23)が、ビキニ姿でシュノーケルを付け、会社が企画したゲームに参加し、ライブ配信を行っていた。
Memoさんは、「中国の就職市場は競争が熾烈で、ライブ配信が生計を立てる人気の方法になっている。この業界である程度の成功を収めようと、たくさんの時間と労力を費やしている人はたくさんいる」と語った後、ガラスの大きな水槽に入った。
「ライブ配信はみんなが思っているほど楽なものではなく、とてもたいへんなのよ」とMemoさん。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年11月7日
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