▽国境を通過する重要なルートとなる高速道路
京新高速道路のエジン旗区間から北に80キロ離れた場所に中国とモンゴルの国境線にある策克港出入国検問所がある。検問所の武装警官の主な任務は出入国する人や車両に対し安全検査を行い、銃器と弾薬及びテロに関わる可能性がある危険物の入国を厳重に防止することだ。
京新高速道路の開通は広い範囲で国の安全と利益を守ることになる。京新高速道路の開通で、中国北部から新疆に入る最も便利なルートとなり、新疆のコルガス(霍爾果斯)港から天津港までの北部沿岸への道が築かれたほか、天津港からオランダのロッテルダムまでの亜欧大陸橋も構築することになる。また、中国の辺境を通過する高速道路として、京新高速道路は「西部大開発」と「一帯一路」(the Belt and Road)の建設にとっても、西北地域の安全にとっても、重要な意義をもつ。
▽中国を変えていく高速道路
ドローンで空撮した写真を見ると、ゴビ砂漠を走る京新高速道路は巨大な龍のようだ。海外のメディアもこの「スーパー道路」に注目し始めている。
交通部(省)弁公庁の徐成光主任は、「高速道路が確かに中国を変貌させつつある。多くの人は経済的な面から、この高速道路は利用者が少なく、利用率が高くないというかもしれないが、実は高速道路には多くの社会的価値がある」とインタビューに答えている。
徐主任は、「高速道路が中国経済と社会の発展に影響を及ぼすのは現在だけではなく、今後もさらに目立ってくることになるだろう」と語った。
中国の高速道路建設のスタートは遅いが、発展の勢いは急速だ。現在、中国全土で開通している高速道路は13.1万キロにも達し、その距離は世界一となっている。国務院が承認した「国家道路網計画(2013年―2030年)」によると、中国の高速道路網は首都から発する7本の放射線状、11本の南北縦線、18本の東西横線からなる36本の主要道路と、各地方の環状線や並行線、連結線により形成されている。
工事建設が急速に進むこの時代において、橋や高速鉄道は美しい「中国の名刺」になっている。これからもさらに多くの「美しい高速道路」を目にすることになるだろう。(編集HQ)
「人民網日本語版」2017年11月13日
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