中国外交部(外務省)の陸慷報道官は11日の定例記者会見で「中国側は、米国の対中政策は時代の流れについていくべきだとの主張に賛同する。王毅外交部長(外相)は最近『中米間には相互適応、小異を残して大同につくこと、協力・ウィンウィンが必要だ』と言及した」と述べた。
【記者】報道によると、米国の学者と元高官はこのほど「米国にとって中国を妨害し、抑え込むのはすでに非現実的であり、強大化し続ける中国に徐々に適応するほかにない。米国は中国を直に観察し、経験して、新たな対中戦略を研究・策定する必要がある」との見解を示した。これをどう見るか。
【陸報道官】われわれは通常、学者の見解にコメントはしない。だが、米国の対中政策は時代の流れについていくべきだとの主張に賛同する。王毅部長は「国際情勢と中国外交シンポジウム2017」の開幕にあたり「中米間には相互適応、小異を残して大同につくこと、協力・ウィンウィンが必要だ」と言及した。
王部長は「中米は利益の相互融合が進み、すでに共通利益が溝を遥かに上回っている」「双方は協力すれば互いに勝ち、対立すれば必ず共倒れする。これは戦略的視点と明晰な頭脳を持つ人なら誰しも認める客観的事実であり、人の意志では変えられない必然的趨勢でもある」「中国に米国を変える意図はなく、米国に取って代わることも望まない。米国は中国を左右できず、ましてや中国の発展を阻止することはできない」「中米両国にとって、ゼロサムの角逐、対立を図る古い思考はすでに価値がない。小異を残して大同につくこと、協力・ウィンウィンこそが未来を切り開く正しい道だ」と表明した。
王部長は「中米間には一層の相互適応が必要だ」「中国は相互尊重を基礎に、超大国である米国との平和共存を望んでいる。米国も自らの国情に合った発展路線を歩み、中国の特色ある社会主義を堅持する中国を理解し、受け入れる必要がある」「中米の付き合いは当然ルールを遵守する必要がある。このルールとは一般に認められる国際法と国際関係の基本ルールであり、国連憲章の趣旨と原則であり、中米が共に署名した3つの共同コミュニケだ」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年12月12日
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