後発開発途上国の世界貿易機関(WTO)加盟を目指す第6回WTO「中国プロジェクト」円卓会議が9日、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで開催された。代表団を率いて参加した商務部(商務省)の鐘山部長は会議の開幕式でのあいさつの中で、「中国はWTO加盟国に多角的貿易体制を揺るぎなく維持し、開放型の世界経済をともに構築することを呼びかける」と述べた。
鐘部長は、「中国は全面的開放の新局面の形成を推進し、引き続き揺るぎなく多角的貿易体制を支援し、開放型の世界経済の構築を推進し、人類の運命共同体の構築を呼びかけていく」と述べた。
また鐘部長は、「貧困撲滅は人類社会にとって共通の使命だ。中国はWTO加盟国が力を合わせて、国際連合(国連)の持続可能な開発のための2030アジェンダの実現を推進し、後発開発途上国と極度の貧困人口に優先的に関心を寄せ、人類の運命共同体の構築を推進し、各国国民に幸福をもたらすことを呼びかける」と述べた。
鐘部長によると、「多角的貿易体制は共同繁栄を保障する重要なものだ。多角的貿易体制は後発開放途上国が発展の能力を増強し、グローバルバリューチェーンに溶け込み、持続可能な発展を実現する上で制度的保障を提供する。中国は『一帯一路』(the Belt and Road)建設を積極的に推進しつつあり、各方面に多角的貿易体制を揺るぎなく維持し、開放型の世界経済をともに構築することを呼びかける」という。
鐘部長は、「後発開発途上国がWTOに加盟するには全方位的な支援が必要だ。後発開発途上国のWTO加盟を支援することは、人類の運命共同体をともに考えともに構築する上での重要な措置であり、また多角的貿易体制を支援する実際的行動でもある。中国は後発開発途上国のWTO加盟を奨励し、各方面に全方位的な支援を与えるよう呼びかける」と述べた。
鐘部長は、「中国は後発開放途上国に支援を提供したいと考えている。2018年11月には、上海で第1回中国国際輸入博覧会を開催する予定だ。中国は後発開放途上国が出展できるよう必要な支援を提供し、各国の積極的な参加を歓迎する」と述べた。
WTOのロベルト・アゼベド事務局長はあいさつの中で、「『中国プロジェクト』は後発開放途上国のWTO加盟に向けて政策をめぐって対話し経験を交流するためのプラットフォームを提供しており、運営がスタートしてから5年以上が経ち、これまでに後発開放途上国6ヶ国のWTO加盟を後押しして、改めて多角的貿易体制の強化で中国が行った重要な寄与を明らかにした」と述べた。
2011年7月、中国政府とWTOは「後発開放途上国およびWTO加盟に関する中国プロジェクト」に調印し、能力の建設と技術の支援を提供することで、後発開放途上国のWTO加盟に支援を行ってきた。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年12月11日
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