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オーストラリアは事実に基づく対中認識を持たねばならない

人民網日本語版 2017年12月11日14:21

オーストラリアには「太陽を見ていれば影に悩むことはない」とのことわざがある。だが南半球に位置し、現在夏のオーストラリアには最近、対中関係を見る際に太陽の心構えを欠く者がいるようだ。まず、メディアが風聞を頼りに、いわゆる「中国はオーストラリアに対して影響力を浸透させている」との報道をでっち上げた。続いて、政治屋が事実と異なるメディアの報道に見境なく迎合し、「対中関係に境界線を引く必要がある」と表明さえした。偏見に満ちた言行は中豪関係の正常な雰囲気を壊し、下手な「二人羽織」が両国の相互信頼と協力の基礎に打撃を与えた。(人民日報「鐘声」国際論評)

対中報道における一部豪メディアの想像力のたくましさには驚き呆れる。彼らは中国に関して悪意ある言論をぶち上げ、中国がオーストラリアをいわゆる「虎視眈々」と狙っているとでっち上げ、中国人留学生が「豪大学の言論の自由を脅かしている」、中国企業が「オーストラリアの国家機密を窃取している」、中国が「オーストラリアの国内政治に干渉している」などとした。こうした報道は中国政府をいわれなく非難したうえ、現地の中国人留学生及び華人・華僑を悪意をもって中傷した。

拙劣な報道は在豪華僑・華人の憤慨と抗議をかき立てただけでなく、多くのオーストラリア人も見るに見かねる有様となった。最近ではすでに、オーストラリアの少なからぬ学者が立ち上がり、オーストラリアに対する中国のいわゆる「破壊力」との見解は事実でないと表明している。在豪華僑・華人が法律を武器にすれば、こうしたメディアの結末は敗訴以外にない。たとえば発行部数最大の日刊紙「ヘラルドサン」はこのほど、華僑・華人に対する事実と異なる報道について訂正声明を掲載した。

オーストラリアのメディアと政治屋の「対中不安障害」が暴露するのは、対外関係の発展に対する功利的心理だ。オーストラリアが先日発表した2003年以来となる外交白書に、こうした心理が読み取れる。白書は、オーストラリアにとって中国経済の持続的発展は重要なチャンスであり、国際・地域問題で中国が一層の役割を発揮することを歓迎すると語る一方で、「地域の安全保障上の空白を埋めつつあり、危険の増加を招く」と中国を非難した。自己矛盾する記述は、自らを「立ち上がった」と考えるオーストラリアが、自らに「重要なチャンス」をもたらす国を、あろうことか「危険性の増す」国と誤って指摘し、奇妙なことに、いたるところで「仮想敵」を探す姿勢を示しているようだ。オーストラリアの一部のメディアと政治屋の最近の中国に対する姿勢は、両国関係の発展にマイナスであり、オーストラリア自身の発展にもマイナスだ。

中国は一貫して相互尊重と相互内政不干渉の原則を基礎に他国との関係を発展させている。これは中国の外交政策の重要原則の1つだ。中国にオーストラリアの内政に干渉する意図はなく、政治献金を通じてオーストラリアの政治に影響を与える意図もない。公正な心を持ちさえすれば、オーストラリア側は中豪が共にアジア太平洋の重要な国であり、歴史的恨みや根本的利益の衝突がなく、未来志向の、長期安定的かつ予測可能な協力パートナーシップの構築が完全に可能であることを認識できる。中国の対豪関係発展政策も、一貫してこの方向に沿って努力している。

対中関係の問題の扱いにおいて、事実に基づく原則を堅持し、政治的偏見と固執を棄て、溝と敏感な問題を対話と交流によって適切に処理するようオーストラリアの政府とメディアに忠告する。これこそがオーストラリア自身の利益とアジア太平洋地域全体の利益に合致する唯一の正しい選択だ。(編集NA)

「人民網日本語版」2017年12月11日

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