今年は中国―中・東欧「16プラス1協力」5周年だ。李克強総理は27日、第6回中国―中・東欧諸国首脳会議に出席した。(文:沈丁立・復旦大学国際問題研究院副院長。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
中国―中・東欧諸国協力は中国・欧州関係を構成する重要な一部であり、中国と中・東欧諸国の各自の発展促進に資し、中国・欧州関係の包括的で均衡ある発展の推進にも資する。中・東欧諸国はユーラシア大陸をつなぎ、中国―中・東欧諸国協力は地域と世界の発展・安定に重要な役割を果たす。
習近平国家主席は中国―中・東欧諸国協力を非常に重視している。2015年11月26日、第4回中国―中・東欧諸国首脳会議出席のため訪中した中・東欧16カ国首脳と北京で会談した際、習主席は次の段階において中国と中・東欧諸国が互恵・ウィンウィン、開放・包摂の精神に基づき、各分野の互恵協力を強化する必要性を指摘。(1)「16プラス1協力」と「一帯一路」(the Belt and Road)建設の十分な連携の実現(2)「16プラス1協力」と中国・欧州包括的・戦略的パートナーシップの全面的連携の実現(3)「16プラス1協力」と各自の発展戦略の効果的連携――という3つの「連携」を提案した。
現在、3つの「連携」は秩序良く進められている。このうち「一帯一路」建設は中国と中・東欧諸国をより緊密に結びつけ、貿易と人的往来を一層緊密化している。今回の会期中、中国は各国と協力文書に署名し、「一帯一路」共同建設イニシアティブが中・東欧16カ国を全てカバーすることになる。
過去5年間で中国―中・東欧諸国は経済、貿易、地方、農業、衛生、観光分野で20余りの制度化された交流プラットフォームを設け、ハンガリー―セルビア鉄道、「中欧陸海エクスプレス・レーン」、「三海港区協力」など重要な提案をし、200件余りの具体的措置を打ち出し、「16プラス1協力」の青写真を描き、基礎を固めた。「16プラス1協力」が急速に発展し、盛んな生命力を現出した鍵は、中国が「平等な協議、互恵、開放・包摂、実務・革新」の協力理念を終始実践してきたことにある。
過去5年間、「16プラス1協力」は取り組みを強化し続け、制度を日増しに整え、各分野の協力で目覚ましい進展を遂げ、重要な影響力を持つ地域間協力体制になり、中・東欧16カ国からあまねく歓迎されてきた。「16プラス1協力」の包括的で広範かつ重層的な協力構造は、中国と伝統的友好国との関係発展に新たな道を開き、中国・欧州関係の実践を革新し、南北協力の特徴を持つ南南協力の新たなプラットフォームとなった。特に近年世界経済が低迷する中、中国と中・東欧諸国の持続可能で具体的進展のある経済・貿易協力はなおさらに貴重なものだ。
「16プラス1協力」はすでに新たな発展段階に入っており、さらに上の段階へ進む。この協力プラットフォームを仕上げ、経済的に強みによる相互補完を発揮し、協力が具体的成果をさらに挙げるようにすることは、各国の利益に合致する。中国は中・東欧16カ国とともに、協力の方法を絶えず探り、内容を拡充し、規模を拡大し、水準を高め、一層の成果を後押しして、中国・欧州関係を一層発展させることを望んでいる。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年11月29日
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