中国初の地球一周海洋総合科学観測・中国大洋第46回科学観測を実施中の科学観測船「向陽紅01」は、現地時間26日にチリのプンタ港に停泊した。これにより今回の地球一周科学観測の大西洋の航行段階が終了した。新華社が伝えた。
大西洋航行段階首席科学者の李伝順氏によると、科学観測隊員は今回マルチビームによる35本・3357キロの測線を、海底カメラ総合曳航調査による46本・300キロの測線を行った。深海コアドリルを使い3カ所でサンプルを収集し、深海地質サンプルを20トン以上獲得した。これには重さ約3トンの塊状の硫化物が含まれ、中国が収集した単体としては最大の塊状硫化物となっている。また科学観測隊員は海洋生態、大洋還流、海水化学、海洋マイクロプラスチックなどの調査と研究を行った。
向陽紅01は補給後に南極圏に移動し、極地観測船「雪竜号」と共同で科学観測作業を実施する。今回の地球一周科学観測は大洋・極地科学観測を一体化させた、中国初の地球一周海洋総合科学観測だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年12月28日
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