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中国北方エリアで大気の質大幅改善でマスクの需要が激減

人民網日本語版 2018年01月03日17:06

北京は大気の質が良くなり、豊台区では青空が広がった(2017年12月7日、撮影・邱宇)。

今冬は北京・天津・河北エリアおよびその周辺地域で、青空が広がる日が明らかに増加している。そのため、大気汚染対策用のマスクや空気清浄機などは売れ行きが伸びず、中には赤字覚悟で在庫処分をしているにもかかわらず、全然売れないと嘆くマスク販売業者もいるほどだ。大気汚染対策商品の売れ行きの変化について、多くのメーカーはあまり語ろうとはしないものの、多くの現象からその現状が垣間見えてくる。中国新聞網が報じた。

大気汚染対策商品が売れず通販サイトの宣伝も影を潜める

北京の複数の薬局を取材してみると、大気汚染対策用マスクの売れ行きは以前と比べて大きく落ち込んでいることが分かった。

ある薬局の店員によると、「昨年の冬は、毎日、大気汚染対策用マスクが数百個売れ、売り切れ寸前になることもあった。でも、今冬は企業2社がそれを大量に買ってくれただけで、個人で購入する人は非常に少ない。一方、寒さ対策用の棉入りのマスクやウイルス対策用の医療用マスクの売れ行きはまずまず」という。

北京市民の張さん(男性)は昨年のダブル11(11月11日のネット通販イベント)に、大気汚染対策用マスクを数箱買ったものの、11月下旬と12月末の空気が悪かった2、3日間で使っただけといい、「以前なら、冬の日は帰宅してからすぐに空気清浄機をつけていたが、今年、空気清浄機はほぼインテリアと化している」と話した。

また、通販サイトの京東や天猫などでも、大気汚染対策用マスクや空気清浄機の宣伝は影を潜めている。

今冬、北京・天津・河北エリアおよびその周辺の大気の質は明らかに改善された。中国環境保護部(省)の統計によると、2017年11月、中国政府が重点的に大気汚染改善対策を実施する北京・天津・河北エリアおよび周辺地域「2+26」都市の微小粒子状物質PM2.5の月平均濃度が前年同期比で37%下降した。

「2+26」都市とは、北京・天津・河北エリアの都市および同エリアで発生した大気汚染の影響が及ぶ都市を指す。具体的には、北京、天津、河北省石家荘・唐山・保定・廊坊・滄州・衡水・邯鄲・▲台(▲は刑のへんにおおざと)、山西省太原・陽泉・長治・晋城、山東省済南・●博(●はさんずいに緇のつくり)・聊城・徳州・浜州・済寧・菏沢、河南省鄭州・新郷・鶴壁・安陽・焦作・◆陽(◆はさんずいに僕)・開封の各市。


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