中国観光研究院がまとめた最新の研究成果によると、2016~17年のウィンターシーズンに、中国の氷雪観光市場は規模がのべ1億7千万人に達し、観光収入は約2700億元(1元は約17.3円)に達したという。中国は今や氷雪観光大国であり、さらに氷雪観光強国へと前進しているところだ。旅行予約サイト・途牛旅遊網の予約データをみると、雪景色や氷の絶景を眺めるのが氷雪観光の主要スタイルであり、中国の氷雪観光全体に占める割合は72.4%に達する。このほかスキーリゾートが27.6%を占める。氷雪観光をする人は、温泉も同時に選択する割合が13.4%に上り、氷雪と温泉という「冷暖の資源」が市場で顧客を引きつける重要な組み合わせであり、また多くの観光客にとってはずせない氷雪観光のコンテンツになっている。同研究院の予測では、21~22年のシーズンには、中国の氷雪観光客数はのべ3億4千万人、収入は6700億元に達し、氷雪観光が観光産業と関連産業に2兆8800億元の生産額をもたらすという。「北京商報」が伝えた。
22年冬季五輪が近づいていること、中国の氷雪観光商品がますます充実してきたこと、スキー場などの施設がどんどん改善されていることから、世界中の氷雪観光の愛好者が張家口、長白山、哈爾濱(ハルビン)などの名高い氷雪観光目的地や有名スキー場を訪れ、ウィンタースポーツの練習をしたり、観光やレジャーを楽しんだりするようになると予想される。これと同時に、中国の氷雪観光消費能力が高まり、雪や氷を楽しむ文化が浸透するにつれ、中国の氷雪観光愛好者も日本や欧州や米国などの氷雪観光先進国・地域に大勢出かけて氷雪観光を体験するようになるとみられる。
なお他の旅行スタイルに比べ、氷雪観光はリスクレベルがより高く、特にスキーはハイリスクの体験コンテンツといえる。だが統計によれば、氷雪観光に出かける人のうち、傷害保険に加入した人の割合は55.2%にとどまっており、氷雪観光参加者の安全意識の一層の向上が待たれる。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年1月3日
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