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高速道路のSAに「女性専用駐車スペース」登場、優遇か?差別か?

人民網日本語版 2018年01月03日16:50
高速道路のSAに「女性専用駐車スペース」登場、優遇か?差別か?

昨年12月30日午前、ある女性ネットユーザーが元旦休暇に車で帰省中、休憩のため建徳サービスエリアで車を停めようとしたところ、「女性専用駐車スペース」が設けられていることに気づいた。駐車スペースは、一般的な駐車スペースよりかなり大きく、地面には、「ハイヒール」のロゴと「女性専用駐車スペース」という字がピンク色の塗料で描かれていた。金羊網が報じた。

彼女は、この駐車スペースを目にし、女性ドライバーの一人として、喜んでよいものか悲しんでよいものか、非常に戸惑ったという。よくよく考え、結局彼女はこの「福利サービス」を利用しないことを決めて、近くにある一般の駐車スペースに車を停めたという。

彼女がこの件をネット上に投稿したところ、その書き込みに2万人あまりの人々が注目し、サービスエリア側のやり方についても、ネットユーザーからは様々な意見が寄せられた。

「このサービスエリアは、全ての女性ドライバーを一発で完全に打ちのめした」とするネットユーザーもいれば、「差別だ!木の上まで車を走らせた男性ドライバーだっているのに」とコメントする人や、「女性ドライバーに対する明らかな挑戦だ」といった声も上がった。

一方で、「この駐車スペースはとても良いのでは?女性に対する配慮が感じられる」や「決して差別ではない。駐車が苦手な女性は大いに助かるはず」、「とてもいいと思う!私はどのみち停められるけどね。女性だからどうだっていうの?」といった賛同するコメントも数多く寄せられた。

このほか、性別によって区別するのではなく、「女性専用駐車スペース」を「若葉マーク(初心運転者)専用駐車スペース」に改めた方が良いのではというアドバイスも多く寄せられた。

杭州市と淳安県千島湖をむすぶ杭千高速道路の建徳サービスエリアの方宏瑛・経理は取材に対し、「女性専用駐車スペースは昨年10月に完成、運用を開始した。サービスエリアは昨年2月、約7千万元(1元は約17.3円)を投入して改造工事を行っており、10月の運用開始から、こうした『ひとに優しい』デザインを増やし、女性専用駐車スペースの幅を一般の駐車スペースよりかなり広くした。また、杭千高速道路桐廬サービスエリアにも女性専用駐車スペースが設けられている」とした。

また女性専用駐車スペースが、女性ドライバーの運転技術を差別する意味合いがあるか否かについては、「運転技術はごく小さな理由の一つにすぎず、我々は、実際のところ、便宜性と安全性を重視して検討を重ねた。女性専用駐車スペースは、女性ドライバーがいったん車を降りて休憩やショッピング、トイレを利用するのに便利なように、建物の本館に最も近い場所に設けているだけでなく、子連れの女性ドライバーも、建物までに延々と移動する必要がない。また夜間も女性専用駐車スペースは建物近くに設けられていることから、照明や防犯用モニタリング設備が最も密集しており、安全性もアップしている」とした。

女性専用駐車スペースを設けてから、駐車場を利用するドライバーに毎月アンケ―ト調査を実施しているということで、「現在までの利用者のフィードバックを見る限り、女性専用駐車スペースに対する意見はほぼ肯定的なものばかりだ」ということだ。

ネットユーザーから駐車スペースの名前を改めるべきだという声があがっている点については、「若葉マーク専用駐車場という名前にすると、新米の男性ドライバーも駐車できるようになり、限りある資源が彼らに独占される恐れがある。したがって、今のところ、このスペースは女性ドライバーのみを対象とする方針を変えるつもりはない」とした。(編集KM)

「人民網日本語版」2018年1月3日


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