ある建築家が「自分のデザインが盗まれた」と訴えた後、その決着がつかないまま、ドバイの巨大な「フレーム」が、ドバイの新ランドマーク・観光名所としてついにオープンした。人民網が伝えた。
その価値は総額3500万英ポンド(約53億3千万円)に上り、高さ150メートル・幅93メートルの高層タワー2棟が全長100メートルの高架橋で繋がるこの建築物は、50階建て、高さはパリ・エッフェル塔のほぼ半分に相当する。また、建物の表面全体に金メッキが施されている。
この野心に満ちた計画が始動してから10年、ドバイフレームがついにオープンした。
メキシコの建築家Fernando Donis氏は2008年、「ドバイの新たな『顔』となる大きな高層建築物を建造し、ドバイの新発展を促す」という設計案を発表した。彼はその後、このアイディアによって、コンペティションに臨んだその他900人の競争相手を抑え、10万ドル(約1125万6000円)の賞金を手に入れた。同コンペティションは、独エレベーターメーカー「ティッセン・クルップ」と国際建築家連合(UIA)の共同主催によって行われた。
「ドバイフレーム」の北側は「オールド・ドバイ地区」で、南側は「ニュー・ドバイ地区」だ。観光客は、フレーム最上層にある「空中甲板」展望台から、ドバイ市街を一望し、全方向の写真を撮影することができる。
「ドバイフレーム」は2013年に着工した。ドバイ政府は、「ドバイフレームは、観光客やドバイ市民にとって重要な観光名所となり、年間約200万人の観光客を誘致すると見込まれる」とする声明文を発表した。また、「ドバイフレーム」にある展覧室では、オールド・ドバイ地区の歴史と発展も紹介される。観光客は、展覧室内のインタラクティブ・スクリーンを閲覧することで、建築物やランドマークを理解し、具体的な情報を知ることができる。
また、ドバイ政府による声明文で取り上げられた「過去の画廊」では、同展覧プロジェクトの中核となるコンセプトが紹介されている。ドバイの歴史と発展が詳述されているだけではなく、最先端のシルバースクリーン仮想化技術とメソッドを駆使して、素晴らしい環境下で全面的発展を進めるドバイを作り上げた。インタラクティブ投影・バーチャル技術によって「バーチャル大都市」を構築し、タイムトラベルするような錯覚を作り上げることで、現在から今後50年間のドバイの発展・変化、そして人々の生活や旅行について描くという画廊のコンセプトを体現している。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年1月4日
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