中国の南極観測基地「中山基地」の夏季科学観測隊員22人が3日、極地用固定翼機「雪鷹601」に乗り基地を離れ、帰路についた。これは中山基地が夏季科学観測任務を完了し、越冬科学観測段階に入ったことを意味する。新華社が伝えた。
中山基地の崔鵬恵氏によると、今回の中山基地夏季科学観測では、南極の生態環境や高空大気物理観測、アメリー棚氷の地形観測、地質・地球物理調査、固定翼機高空調査などの科学観測任務を完了した。うち固定翼機はダルク氷河とペンギン島の観測を行った。これは中国が将来的に南極科学の最先端の観測に浸透する上で、重大な意義を持つ。科学観測隊員はまた夏季に、中山基地後続支援プロジェクトと中山基地運行メンテナンスなどの作業を行った。
22人はまず「雪鷹601」に乗り豪州のデービス南極観測基地に移り、さらに米軍用輸送機C130に乗り豪州のキャシー基地に移り、さらに大陸間航空機に乗り南極から豪州に移ってから帰国する。中山基地に残される越冬隊員19人は今後1年以上に渡り、越冬科学観測活動を続ける。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年2月5日
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