中国の科学観測船「海洋6号」は30日、深海地質調査第5航行段階及び大洋41B航行段階科学観測任務を完了し、広東省東莞市の海洋地質専用埠頭に帰港した。219日間、5万3000キロを航行する科学観測を無事に終えた。科技日報が伝えた。
同航行段階首席科学者、広州海洋地質調査局副チーフエンジニアの何高文氏は記者に対して、「海洋6号は今回、西太平洋の海域の20万平方キロメートル超の4つの調査海域内で、1万143キロメートルの地球物理測線データや、地質環境測定ステーションの380点のサンプルなどを入手した。また、中国の西太平洋における3000平方キロメートルのコバルトリッチクラスト探査契約区内の11ヶ所を丁寧に調査し、220平方キロメートルの調査エリア内の資源の分布及び厚みの特徴への理解を深めた。初めて系統的に大量の浅部埋蔵型団塊を発見し、今後の資源評価の基礎を固めた。さらに新資源調査の拡大でも大きな収穫があった。深海レアアースおよびコバルトリッチクラスト型団塊鉱床生成エリアを特定し、高豊度の多金属団塊資源を発見した」と報告した。
遠隔操作無人探査機(ROV)「海馬号」や国産深海底ドリル、「3点レーザー」海底撮影、マルチビームエコー探査などの新技術を用い、海洋6号は海山エリアで初めて長さ5.86メートルのコバルトリッチクラスト及び岩盤のコアを掘削した。深海ROVによるドリル掘削作業、コバルトリッチクラストの音響を利用した厚みの測定などの新たな進展を実現し、中国深海・大洋探査能力を着実に高めた。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年2月1日
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