国務院新聞弁公室が26日に発表した「中国の北極政策」白書において、中国は北極科学観測・研究を積極的に推進していくことを明らかにしている。新華社が伝えた。
同白書の要旨は下記の通り。
中国は北極圏諸国の国家管轄範囲内における北極科学観測活動の専属管轄権を尊重し、協力を通じ法に基づき北極圏諸国管轄区域内で北極科学観測活動を展開し、各国の北極海公海における科学研究の自由を有することを主張する。中国は北極の地質と地理、氷雪、水文、気象、海氷、生物、生態、地球物理、海洋化学などの分野の科学観測を積極的に展開する。北極の気候変動及び環境変化の観測と評価に積極的に参加し、北極多要素共同観測システムの構築、科学観測ステーションの共同建設、北極観測ネットワークの構築と参加を通じ、大気と海洋、海氷、氷河、土壌、生物生態、環境の質などの要素の多層的・多学科的な連続観測を行う。中国は北極科学観測及び研究の能力を拡大し、北極科学観測拠点や科学観測船などの保障プラットフォームの建設と維持を強化し、その機能を向上させ、極地科学観測砕氷船の建造などを推進する。
中国は北極自然科学研究に力を入れ、北極社会科学研究の強化を続ける。北極人材育成及び科学普及教育を強化し、北極科学研究の国際協力を積極的に推進する。
中国は生態環境保護を重視する極地技術装備品の開発を奨励し、北極開発のインフラ整備に積極的に参加する。深海と遠洋観測、雪原観測、大気・生物観測などの装備品のアップグレードを推進する。北極海での石油・天然ガス開発、再生可能エネルギーの開発、海氷エリア航行・モニタリング、新型極地観測船の建造などの技術革新を促進する。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年1月30日
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