国家林業局が8日発表した情報によると、東北虎・豹国家公園自然資源観測システムが正式に稼働開始した。これは世界初の虎・豹国家公園の広い面積をフルカバーするスマート化自然資源観測・評価・管理システムとなる。科技日報が伝えた。
東北虎(アムールトラ)と東北豹(アムールヒョウ)は、中国で生息する世界的な意義を持つ絶滅危惧動物で、90年代後半にはほぼ姿を消した。観測データによると、国内の野生アムールトラの数は27頭以上、野生アムールヒョウは42頭以上で、主に吉林省と黒竜江省東部のロシアとの国境地帯近くに分布している。
国家林業局東北虎・豹観測・研究センター責任者で北京師範大学教授の葛剣平氏によると、同システムは吉林省琿春市の面積500平方キロメートルの虎・豹密集活動エリアに位置し、東北虎・豹国家公園自然資源観測小規模試験基地を建設している。
同システムは東北虎・豹国家公園の野生動物や水文、気象、土壌などの観測端末100台以上に取り付けられている。屋外からリアルタイムで水や土、大気、生物などの自然資源観測データを送る。これには東北虎、東北豹などの絶滅危惧動物のデータも含まれる。自然環境における野生の東北虎・豹野外生存状況を追跡するほか、情報化手段により国有森林資源及び生産・経営活動を管理できる。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年2月9日
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