中国銀聯は11日に「2018年春節消費観光情勢報告」を発表し、今年の春節(旧正月、今年は2月16日)連休期間には中国国民の全体的消費水準がさらに上昇し、特に二線都市と三線都市の都市部住民の消費力が大幅上昇し、地域間格差が徐々に縮小し、消費市場の構造と地域のバランスの取れた発展が同時進行すると予想した。中国新聞網が伝えた。
同報告によれば、ここ3年間は春節期間の国内の総合的消費水準が緩やかに上昇し、全国の商業圏における消費規模の年平均増加率は17.5%に達した。消費のバージョンアップという大環境の中、18年の春節も10%を超える増加率を維持すると予想されるという。
地域と都市の分布状況をみると、商業圏の消費額の年平均増加率では、呼和浩特(フフホト)、鄭州、太原をはじめとする中部・西部地域の都市と二線・三線都市が深センや仏山などの東部都市を明らかに上回った。18年の春節には中西部地域と三四線都市で消費に回される金額がさらに増加する見込みだ。
過去約3年間の消費データをみると、オフライン商業圏が単なる買い物から総合的消費娯楽へのモデル転換を徐々に遂げているところで、春節期間にはオフラインでのショッピングやレジャーを通じた心身のリラックスにますます人気が集まるとみられる。15~17年のオフライン百貨店での消費額の年平均増加率は消費全体の年平均増加率を上回り、18年春節もこの流れが続くとみられる。
また国民の所得水準の持続的上昇と若年層ユーザークラスターの成長により、中国人は旅行・レジャースタイルで過ごす春節をますます志向するようになっている。一線都市の観光客は引き続き海外旅行消費の主力だが、三線以下の都市が猛烈な勢いで伸びており、消費額の増加率は全国トップクラスだ。三亜、哈爾浜(ハルビン)など以前より人気のある観光都市が、今年の春節も引き続き人気を集めている。
銀聯の予想では、18年の春節には海外観光客が、とりわけ中部・西部地域から出発する海外観光客が増加を続け、消費規模は2けたの伸びを維持するという。中国人の海外旅行先は世界97ヶ国・地域に広がり、海外の観光地や文化に対する探求や興味が広がりをみせ、アフリカなどこれまであまり行かなかった地域を目的地のリストに入れる人が増えてきた。
同報告によれば、生活の物的状況が改善されるにしたがい、ホテルは中国人の旅行において単なる休憩場所ではなくなり、今やレジャーの目的地であり、国内外の高級ホテルを好む人もますます増えている。17年春節には国内の高級ホテルの消費件数と銀聯カードによる消費件数の増加率がエコノミータイプホテルを大きく上回り、海外高級ホテルにおける消費は15年のほぼ2倍に達した。生活の質(QOL)に対する中国人の要求の高まりにともない、18年春節には観光客の高級ホテルでの消費額がさらに増加するとみられる。
だが中国人の海外旅行でのショッピングの総合的消費規模は減少傾向にある。購入品目などをみると、タイとオーストラリアの免税店に最も人気があり、日本の化粧品と電子製品、シンガポールの衣類も海外ショッピングで好まれている。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年2月13日
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