このほど「九寨溝の観光が3月8日から一部再開される」という情報が、ネット上で広く流布しており、この情報によると、3月の入場料はわずか40元(約670円)という。四川省アバ・チベット族チャン族自治州観光局はこのほど、「今年3月から九寨溝景勝区の一部公開の再開は決まっているが、具体的なタイムスケジュールや入場料の方案などは確定していない」ことを明らかにした。関係者は、「最終方案は3月1日に決まり、州政府公式サイトで公開される」としている。北京青年報が伝えた。
2月28日の時点で、九寨溝公式サイトの景勝区入場券予約受付は、まだ再開されていなかった。州観光局の職員は同日午後、「3月に九寨溝景勝区の一部公開の再開は決まっているが、公開が再開されるエリアや入場料、具体的なタイムテーブルは、現時点では未定。3月1日に、州政府公式サイトや九寨溝景勝区公式微博(ウェイボー)上で、正式に発表する見通しで、3月には必ず公開が再開されるが、3月8日に再開されるかどうかは分からない」と語った。
〇観光スポットの「火花海」などの景観はすでに回復
2017年8月8日午後9時19分、九寨溝県内でM7.0の大地震が発生、景勝区は深刻な被害を受けた。翌日、景勝区は観光客の受け入れを全面的にストップし、九寨溝管理局の業務の重点も、観光客受け入れから震災後の復建・再興にシフトした。九寨溝管理局が被災後発表した通達によると、火花海や盆景灘、諾日朗瀑布(ノリラン滝)などの観光スポットは程度の差はあるもののいずれも被害を受けた。樹正群海(樹正溝)の堤が被害を受け、溝口から長草坪までの4キロメートルと、諾日朗から樹正まで続く3キロメートルの堤も被害を受けた。火花海は長さ50メートル、深さ約12メートル、幅20メートルの範囲で決壊し、深刻なダメージを被った。溝口から盆景灘までの6キロメートルのエリアも、程度の差はあるもののいずれも被害を受け、磨坊から盆景灘までの3キロメートルのうち3分の2が損傷し、犀牛海の向かい側にある桟道は全壊した。
九寨溝景勝区公式サイト上は2月1日、「科学研究所は、2017年9月から現在に至るまで、フィールド視察と定点撮影という方法で、長海や五彩池、珍珠灘瀑布、鏡海、諾日朗群海、火花海など22ヶ所の観光スポットを対象としたリアルタイム・モニタリング作業と記録作成を続けてきた。フィールド調査と写真との対比によって、震災後の九寨溝の遺産景観と名所の変化について分析し、九寨溝の震災後再建に向けたデータベースを提供した」という内容の文章を掲載。そして景勝区公式サイト上に2月24日に掲載された写真からは、諾日朗瀑布や犀牛海、火花海などの観光スポットが、すでに震災前の素晴らしい景観を回復した様子が十分に確認できる。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年3月1日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn