中国国防科技工業局と中国国家航天局が発表した情報によると、中国の衛星レーザー通信技術はすでに世界トップレベルに達しているということだ。ハイスループット通信衛星「実践13号」に搭載されているレーザー通信端末は、軌道上での試験期間中に世界初の高軌道衛星対地高速レーザー双方向通信試験に成功した。今回の試験の成功は、中国が宇宙高速情報通信という宇宙技術の先端分野で世界の先頭に立ったことを意味する。また今後の宇宙・地上一体化情報ネットワーク国家重大科学技術プロジェクトの実施の確かな基礎を固めた。人民日報が伝えた。
衛星レーザー通信には、通信容量が大きく、伝送距離が長く、機密性が高いといった特長がある。宇宙情報の高速での伝送ルートの建設に不可欠な手段であり、現在の国際情報分野の先端科学技術でもある。特に高軌道衛星・地上レーザー通信技術は技術的な難易度が極めて高く、各国が開発を急ぐホットな分野となっている。
今回の試験はハルビン工業大学の馬晶教授と譚立英教授が率いる衛星レーザー通信チームが担当した。馬教授によると、今回の試験には主に次のような特徴があった。
1.試験リンクの追跡が安定
試験リンクの追跡が安定し、地球から4万キロほど離れた衛星と地上基地間で、針の穴を通すような高精度捕捉の難題を解消した。衛星運動とプラットフォームのブレ、複雑な宇宙環境などの影響を効果的に克服し、光信号のスムーズな捕捉と安定的な追跡に成功した。
2.伝送速度が高く、世界で初めて高軌道衛星・地球レーザー双方向通信を実現
通信速度は最高5Gbpsに達し、世界トップレベルになっている。
3.通信の質の高さ
世界で初めて高軌道衛星・地上各種データのレーザー通信を実現し、通信の質も高かった。
4.多くの自主革新先進技術を採用
多くの自主革新先進技術を採用し、衛星と地上の間で初めて光波長多重レーザー通信技術を採用した。また高速レーザー情報の受信と伝送、長距離高速レーザー通信大気影響補償など、多くの重要技術を検証した。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年1月24日
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