12日午前、北京の老人ホーム「十三陵温馨老年公寓」から民謡「茉莉花(ジャスミン)」を歌う声が聞こえてきた。それは派手なライブではなく、日本の北九州市立大学で中国語を勉強している一年生らが、初対面の高齢者たちのために披露した歌声だ。人民網が報じた。
北京市の民間組織・国際交流協会のサポートの下、北九州市立大学1年の学生ら「五星奨」遊学団の一行はこのほど、北京市昌平区にある「十三陵温馨老年公寓」を訪問し、施設を見学したり、高齢者たちと交流したりして、中国の老人ホームでの高齢者の暮らしを肌で感じた。
交流会場では、高齢者の話にじっくりと耳を傾ける学生や、高齢者の手を握って放そうとしない学生の姿があった。また、学生らは高齢者に、ハンカチやテーブルクロス、お箸など、日本から持ってきたお土産をプレゼントしていた。
中国語教育推進会の幹事長で、遊学団を企画した葉言材氏によると、「中国の高齢化問題は日に日に深刻になってきており、日本の学生らが注目する問題にもなっている。今回交流に参加した日本の学生らは今後、中日両国の高齢化問題をめぐる比較研究などを展開するかもしれない」という。
同老人ホームを見学中、学生らは北京の老人ホーム施設の大きさに驚いたようで、「日本にはこんなに大きな老人ホームはない」とその驚きを語った。その他、アットホームな環境や多様化された居住施設についても絶賛していた。
北京に引き続き、遊学団は長春、杭州、上海などの都市も訪問し、新時代の中国を肌で感じる予定だ。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年3月13日
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