武漢の模範的効果が鄭州、西安、太原などにも波及し、相次いで模倣するところが出てきた。どの都市もより多くの若い労働者クラスターを引き寄せて、来る人口高齢化に備えたい考えだ。
就職支援サイト・BOSS直聘がこのほど発表した「2018年オンシーズン人材状況報告」のデータをみると、二線都市の中で人材を引きつける力が最も強いのは杭州、武漢、成都、鄭州、西安で、18年に北京、上海、広州、深センを避けて仕事を探していた人のうち、35.5%がこの5都市を選んだという。
▽求職者の23%が一線都市を脱出しても戻ってくる
二線都市が勢いよく発展すると同時に、一線都市は人材の純流出率が上昇している。同報告によれば、過去約3年間には、初めて働く都市に北京、上海、広州、深センを選んだ18~35歳の若い労働者の割合が急速に低下し、15年の65.8%から17年は46.5%に低下した。全体をみると、一線都市4ヶ所は18年初めの人材純流出率が0.6%に達し、17年同期に比べて0.05ポイント上昇した。
北京や上海や広州を出て行こうか。毎日ひどい煙霧に悩まされ、夜遅くまで残業し、大勢の人がへとへとになりながら、つきない悩みを抱えて大都市でもがいている。
最近結婚した証券アナリストの宋原野さんは、「大理、昆明、西双版納で物件を見てきた。買おうと思って出かけたものの、よく考えるとこうした都市は住むにはよいが理想的な仕事を探すのが難しい。自分の周りには子どもの進学があるので北京を離れたくないという家庭がたくさんある」と話す。
二線都市の人材は急増しているが、ハイレベル人材にとっては、やはり北京などの一線都市の吸引力が今なお他都市の追随を許さない。18年春の就職シーズンに、インターネット、金融、専門的サービスなどのハイテク産業に従事する修士以上の高学歴人材は、一線都市でがんばることを選ぶ人が80%を超えた。
興味深いのは、過去1~2年間に一線都市を逃げ出した人材の一部が戻り始めていることだ。北京のネット企業をやめて実家のある武漢市で半年間働いた尹さんは、今年の春節(旧正月、今年は2月16日)に再び北京や上海などで働くことを選択した。「北京には仕事で向上するチャンスがより多くある。北京に戻ってきた別の理由として実家に『なじめなかった』こともある。人が集まればひたすら飲んで食べて、酔いつぶれるまで飲み続けて、だらだらしゃべっていても共通の話題は何もない。北京に数年間暮らすと、二線都市の複雑にからみあった人間関係にはもう適応できなくなる」という。
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